2010年6月アーカイブ

■皆さん、こんにちは。
 
 今日は「自分の好きな仕事、やりたい仕事が分からないとき」

 についてお話しします。

 5月も下旬を迎え、新入社員さんたちも、そろそろ落ち着いて

 きたころだと思います。

 ところで、皆さんは、学生時代を終えていよいよ社会人になる

 ときに、自分の好きな仕事はこれだ、天職はこれしかないと、
 
 既に決めておられたのでしょうか?
 
■正直なところ、20歳前後で、自分の好きな仕事、やりたい仕

 事をしっかりと決めておられた方は、そんなに多くはないと思
 
 います。

 私は、いまだに自分の天職がよく分かりません。

■昨年の4月に、こんなことがありました。

 私の会社でアルバイトをしていただいている大学生4年生の学

 生さんが、毎日のように就職活動で企業訪問を繰り返していま

 した。もう、50社近くを訪問しているとのことでしたので、

 ちょっと気になって彼に聞いてみました。

 「君は、やりたい仕事があって就職活動をしているの?」

 私が質問をすると

 「いえ、別にやりたいことが決まっているわけではありません。

 それで、仕方なく自分に合ったいい会社を探しているだけです」

 「自分に合ったいい会社ってどんな会社?」

 私が意地悪な質問すると

 「雰囲気が良くて、給料がいい会社です」

 こんな返事が返ってきました。

 「会社の雰囲気なんて、部署によっても違うし、1日会社訪問

 しただけでは絶対分からないよ」

 私がこう言うと

 「でも、他に会社を選ぶ判断材料がないですから」

 と少し困った様子でした。
 
 

■こんな感じで就職をする人がほとんどだと思います。

 かくいう意地悪な質問をした私も、二十数年前にはこんな感覚

 で就職したと思います。

 早くから自分のやりたいことを決めている人がうらやましいな

 あと。

■それでは、やりたいことを決められずに就職をしてしまった後

 はどうすればいいのでしょうか。

 以前にも、書きましたが、

 当面与えられた仕事に、

 「どうせ、好きで選んだ仕事とは違う」などと逃げ道を作らず

 に、一生懸命に取り組んでみることです。

 そうすれば、やがて仕事が好きになるかも分かりません。

 好きになれば、実力も付いてきます。 

 また、別に好きな仕事が見つかるかも分かりません。

 好きな仕事が見つかれば、方向転換すればいいのです。

■しかし、与えられた仕事に、逃げ道を見つけて、中途半端に

 取り組んでいては、決して仕事が好きになったり、好きな仕

 事が見つかったりすることはありません。

 真剣に物事に取り組んだ者にしか、ご褒美はないからです。

 これは、真理です。

 

■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

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【 真剣に仕事に打ち込んだ者にしか好きな仕事は見つからない 】
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■稲盛和夫さんが著書「生き方(サンマーク出版)」の中でこう書

 かれています。

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 では、自分の仕事がどうしても好きになれないという人はどう

 すればよいか。とにかくまず一生懸命、一心不乱に打ち込んでみ

 ることです。そうすることによって、苦しみの中から喜びがにじ

 み出るように生まれてくるものです。

 「好き」と「打ち込む」はコインの表と裏のようなもので、その

 因果関係は循環しています。好きだから打ち込めるし、打ち込む

 うちに好きになってくるものです。

 ですから、最初は多少無理をしてでもいいから、まず「自分はす

 ばらしい仕事をしているのだ」「なんと恵まれた職業についてい

 るんだろう」と心の中で繰り返し自分にいい聞かせてみる。する

 と、仕事に対する見方もおのずと変ってくるものです。

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 皆さん、仕事が面白いって最高ですよね。

 誰も仕事から逃げるわけにはいかないのですから、早く、仕事の

 中に面白みを見つけたいものです。  

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