■皆さん、こんにちは。
今日は「贅沢な悩み」についてお話しします。
昨日、仕事の関係で新聞広告を出そうと、印刷屋さんに行ってきま
した。
そのときのことです。
■仕事の打ち合わせを済ませると、ついつい印刷屋さんの大将と雑談
をしてしまいました。
印刷所のインクの匂いの中、古ぼけたイスに腰掛けて、店の大将と
二人で話を始めたのですが、ふと気が付くと目の前の階段には、奥
さんまで腰掛けていました。
■大将がいうのはこうです。
岩崎さんは、教育関係のお仕事もされているのならぜひ、若者に伝
えてほしいことがある。
全世界には、本当に恵まれない人たちがいる。
明日のご飯がなくて、必死で妹のために靴を磨いている少年がいる。
学校に通うこともできずに、重労働を強いられている少女がいる。
■そんなことは外国のことだと考えるかもしれない。
でも、私たちはこの国を選んで生まれてきた訳ではない。
日本以外の貧困に苦しむ国に生まれていたかもしれない。
また、昔の電気もなかった時代に生まれていたかもしれない。
そんなことを考えると、今の日本に生まれてくることができた確率
は、何億分の一になる。
■この豊かな日本に生まれたきたこと。そのことだけでも奇跡であり、
私たちはそれだけで十分に幸せなはずだ。
テレビゲームを買ってもらえない。
そんなことは不幸でもなんでもない。
明日のご飯の心配をしなくてもいいから、いえる贅沢だ。
明日のご飯のない子は、ご飯がおなか一杯食べられるだけで、幸せ
を感じられる。
そのことを若者に是非教えてやってほしい。
と・・・。
■実は、贅沢な悩みかどうかは、すぐに分かるのです。
もし、悩んでいたときに、あなたのお父さんが病気で余命1年だと
宣告されたら。
あなたは、先ほどの悩みなんか消えうせて、きっとお父さんが良く
なる治療法がないか、どこの先生がいいか。
そんなことで、頭が一杯になるはずです。
■何もいらないから、お父さんを助けて下さい。
きっとこう思うでしょう。
その時点で、あなたのさっきの悩みは消えています。
本当の悩みなら、何事が起こっても決して無くならないはずです。
しかし、消えた。
あなたは、そんな悩みを持てる幸せ者なのです。
一番大切なものを持っている。
この幸せの大前提を忘れないで下さい。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 本当に、それは何事が起きても消えない悩みか 】
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■私にもこんな経験があります。
中学に入学する直前のことです。
自分の気に入った自転車がありました。
方向指示器付の自転車です。
今でこそ、そんな自転車を見かけることはありませんが、その当時
は皆が憧れていたものです。
■でもこれが父親に、そんなもの贅沢だといって買ってもらえません。
私の頭の中は、買ってもらえない不満で一杯になりました。
そんなとき、急に父親の体調が悪くなりました。
数日後、母親は私を呼んでこういいました。
「お父さん、癌やねん。よくならないかもわからん」
と。
■その一言で、私の不満は全て消えました。
「何もいらんから、病気を直してほしい」
皆さん、よく考えてみましよう。
それは、本当に何事が起きても消えない悩みかを。
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最後までお読みいただきありがとうございました。

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岩崎吉男 mag@knowledge-store.jp
技術士(電気・電子)
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