ユーザー (#1)2010年12月アーカイブ

■皆さん、こんにちは。

  今日は「金と鉛」についてお話しします。

 
  過去に先輩からこんな話を聞かされたことがあります。

 その先輩は、学生時代には相当なワルでした。

 「どうみても勝てないような相手にからまれたらどうするか、教え

  たろか」

 その先輩は私に、そういって自分の体験を話し始めました。 

 
  その話はこうです。

 
■その先輩はあるとき、真夜中に車を運転していました。

 その車は、タイヤがボディからはみ出るほど太く、車高は地面と車

 体との間にタバコのショートホープしか入らない程、コイルを切断

 して低くしていました。いわゆる暴走族の車です。


 その車を運転して街の中を流していたところ、ふと気が付くと、バ

 ックミラーに車のライトが光りました。

 パッシングです。

 その車は、みるみる迫ってきて、ついに先輩の車の後ろ5メートル

 にピッタリとくっついてきました。 

 どの交差点を曲がろうとも、信号を無視してついてきます。 

 ついに、先輩はもう逃げられないと観念し、車を道路脇に止めまし

 た。


■そして、バックミラーで後ろの車を確認したところ、なんと4人も

 乗っていることが分かりました。

 これは、どうみても勝てない。

 先輩は、そう思いました。
 

 よく、テレビで一人が4人をやっつけるシーンがありますが、そん

 なことは、現実には不可能にちかいことを、実戦からよく知ってい

 ました。

 
 どうしよう。このまま出ていけば間違いなく半殺しにされる。

 ふと、横を見ると、幸い、車には、オモチャの日本刀がありました。

 それを見た先輩は、ぎりぎりのところであることを思いつきました。

 そして、意を決して車の外に出て、ある行動に出ました。


■すると、どうでしょう。

 4人の暴走族は、相手が1人だと分かっているので、いきがって、

 体を揺すりながら車の外に出てきたのですが、その先輩を見た後、

 一瞬の間を置いて、あわてて車に乗り込んでいちもくさんに逃げて

 いってしまいました。

 
 先輩は何をしたのでしょうか。

 実は先輩は車のドアを開けたとたんに、口からはよだれを流し、へ

 らへらと笑って見せたのです。

 ダラリと下げた手にはオモチャの日本刀を持っていました。

 そうです。

 先輩は麻薬中毒で錯乱状態にある人間を演じたのです。

 これを見た4人の暴走族は、あきらめて逃げたのです。

 
 彼らは、自分たちと次元の違う人間を相手にしたら、勝てないこと

 を知っています。


■その先輩はいいました

 「オモチャの日本刀だけを持って出ても、相手にじっくりと見られ

  たら、オモチャと分かってしまうやろ。

  これでは、せっかくの小道具が死んでしまう。

  そこで、俺はとっさに考えたんや。

  じっくりと見られない方法を。

  相手に何をするか分からんやつやと思わせることや。

  こんな奴、相手にしたら損やと思わせることや。

  これが、日本刀のオモチャとセットやから効果倍増になったんや。

  もし、日本刀のオモチャがなかったら、これもあかんかったやろ

  な。

  あばれても怖くないからな。

 

■これから分かるように、こんなやつ相手にするだけ損や。

 と思わせれば、その場から逃れることができます。

 つまり、金と鉛を交換するような喧嘩に見せかけることです。

 
 
■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

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     【 金と鉛を取り替えるような喧嘩は誰でも避ける 】
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■「中谷彰宏 金言集:ダイヤモンド社」
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 に、ヤクザとケンカして勝つ方法が書かれています。


 「デートの最中に、ヤクザにからまれた時、どうすればケンカに勝

  てますか?」

 とある人間が聞いた。

 訓練しないでできる方法が2つあります。ゲロを吐くことと、脱糞

 すること。ヤクザもゲロとウンコにはかないません。

 「でも、それで彼女に、ふられたらどうしますか?」

 自分を守るためにしてくれた勇気を評価できないような、つまらな

 い女性とは別れたほうがいいでしょう。


■私は昔、ある団体の世話人をされている人に仕事上のお願いごとを

 しに、お伺いしたときのことを思い出します。


 その人は私に、ドスの効いた低い声でこう言いました。


 「君は、会社の立場上、給料をもらうために、いや、君の立場を守

  るために、俺に談判しているが、俺は、この立場に固執なんかな

  いんやで。

  べつに金(かね)をもらっているわけでもないしなあ。 

  この話がまとまらんでも俺は全く困らんのや。

  家族もないし、死んでもかまわんのやから」
 


 「あんた、賢い頭もっとるくせに、金と鉛を取り替える喧嘩をした

  らあかんで」

 
 と・・・。

 
 この場合は、立場が逆ですが。
 

 
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 最後までお読みいただきありがとうございました。

  

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