■皆さん、こんにちは。
今日は「ニワトリ」についてお話しします。
もう4年前になりますが、私が一時期息子の通う中学校のお世話を
させていただいていたときのことです。
あるとき、学校行事でお寺の和尚さんのお話をきく機会がありまし
た。
その和尚さんのお話「僕らはニワトリ」をご紹介します。
■ある人が、家の裏庭でニワトリを5匹、檻の中で飼っていました。
そのニワトリは、もう何年も、毎日決まった時刻にその飼主から
十分な餌を与えられていました。
ニワトリは、毎日檻の中で満足に暮らしていました。
当然、檻から逃げようなどとは考えもせず、檻にぶつかったりす
ることもありません。
■ところが、あるとき、飼主が急病で亡くなってしまいます。
その家には飼主の他に誰もいませんでしたから、もうニワトリは
餌をもらうことはできません。
ちょうどそこへ親類の人が駆けつけてきました。
裏庭にニワトリが飼われているのを見つけた親戚の人は、かわい
そうに思いました。
そして、
「私は遠くに住んでいるので、もうニワトリに餌を与えることは
できない。このままではニワトリはやがて死んでしまう」
「せめてニワトリを檻から放して、自由に餌を取れるようにして
やろう」
と考えました。
■そして、ニワトリの周りから檻を取り払いました。
「ニワトリたちよ。これでどこへでも行ける。悪いが後はお前たち
で餌を取ってくれ」
親類の人は、そう言い残してその場を去りました。
それから、2週間が経ちました。
■親類の人は、家の中を整理するために再び亡くなった人の家にやっ
てきました。
すっかりと、家の中を整理して、もうこれでこの家に来ることもな
いだろうと思いながら、ふと、ニワトリのことが気になりました。
親類の人は、家の裏手にまわってみました。
そして、そこで信じられない光景を目にしたのです。
何と、ニワトリが5匹とも、檻があった場所で死んでいたのです。
そうです。ニワトリは、檻があった場所から一歩も動こうとせず
ただ、餌を待ち続けて飢え死にしてしまったのでした。
■ここで、和尚さんは、子どもたちにこう言いました。
「君たちは、ニワトリになったらあかん」
「いつまでも居心地の良い場所におらず、勇気を出して知らない
世界に出なあかんときもあるんや」
「そうやないと、ニワトリのように死んでしまうで」
と・・・
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 僕らはニワトリになるな 】
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■「チーズはどこへ消えた?(スペンサー・ジョンソン著)扶桑社」
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10年前に話題になった本ですが、ここにも、同じような話が出て
きます。まだ、読まれたことのない人は是非お読み下さい。
■人間は、安定を好みます。
その方が楽だからです。
その一方で、「諸行無常」に代表されるように、この世の中は、一
刻たりとも同じではありません。
絶えず変化しています。
時には、その変化に対応できる勇気を持つことも必要ではないでし
ょうか。
"ニワトリのようにならないために "
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最後までお読みいただきありがとうございました。

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