■今回はサラリーマン時代、技術部門にいたときの話です。
■その職場にはA係とB係がありました。
A係は主に施設の新設を担当する係で、B係は主にその施設の保
守、すなわちメンテナンスをする係でした。
■あるとき、A係の担当者XとB係の担当者Yが新たに作った設備
のことで、口論していました。
■担当者Yは
「A係の作った設備は、メンテナンスのことを考えていない。自
分たちの理想だけで施設を作っている。」
といい
■一方、担当者Xは
「B係は会社の予算、世間の技術動向が分かっていない。自分た
ちが楽をすることばかり考えている。」
といいました。
■そこで、私は、数ヵ月後にこの二人の係を交換する異動を実行し
たのです。
■半年後、どうなったと思いますか。
■担当者Xも担当者Yも、相手の係の批判を一切しなくなりました。
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 相手の立場になって初めて分かることがある 】
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■人は、意識しておかないと自分のことを中心に物事を考えてしま
います。
■生物ですから、生きていくうえにはあたりまえのことですが、生
命に危険のないときでも、つい自分の立場や経験だけから物事を
考えてしまう弱さがあります。
■よほど精神的に成長している人でないと、相手の立場を常に考え
ることはできないのではないでしょうか。
■私には、できません。
■しかし、自分が実際に相手の立場になってみると、確実に「あの
とき、あいつはこんな状況にいたのか。」と理解できるのです。
■ですから、「相手の立場になって初めて分かることがある。」と
いうことだけでも、理解していれば、少しは人間関係が円滑にな
ると思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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岩崎吉男 mag@knowledge-store.jp
技術士(電気・電子)
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