■神戸に震災があった後、すぐのお話です。
■地震発生から3日たったときです。
震災で鉄道が不通になっていました。
会社から10km離れた自分の担当する工事現場も被害にあってい
ました。
■この被害を復旧するためには、そこに人を派遣する必要がありま
す。
■そこで、私は現場担当の班長に
「A現場の被害の様子を見てきて、その復旧作業をしてほしい。」
と指示しました。
■ところが、それを聞いた班長は
「交通機関がないのに、そこに班員を行かすことはできない。」
と断ってきました。
■そこで、私は、工事現場まで一人で歩いて行くことにしました。
往復20kmを5時間かけて歩き、ポラロイドカメラでその現場の
被災状況の写真を撮りました。
■そして、会社に帰ってきて、その班長のところにいき、写真を見
せて
「A現場の被害状況は、こうです。」
と説明しました。
■すると、それを聞いた班長は
「わかった。明日から班員を歩かせて現場に行かせる。」
「あんたには負けた。」
と微笑みながらいってくれました。
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 やりたいことを真剣に行動で示すと相手も理解する 】
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■「自分ができもしないことを他人に命令するな。」
という人がいます。
■これは、本当は誤った考えです。
■そんなことを言い出すと、全てのことができないと指導者になれ
ないことになってしまいます。
■でも、なかなか誤った考えだと理解している人は少ないと思います。
この議論は、またの機会にします。
■では、このような場合にどうすればいいでしょうか。
■そんな相手には、やはり、やりたいことを真剣に行動で示すことが
大切だと思います。
■そのとき、完全にできなくてもいいのです。できないから頼んで
いるわけですから。
■「自分は苦労しないから、勝手なことを命令している。」という
相手の反感が解消すれば、動いてくれると思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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岩崎吉男 mag@knowledge-store.jp
技術士(電気・電子)
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