■皆さん、こんにちは。
今日は、魚と猿の話をします。
■電気工事会社の電柱の保守をする部門に、ある新人が配属されて
きました。
■そして、しばらくするとその新人に電柱に上る練習をする日がや
ってきました。
■先輩が見守るなか、新人は、一所懸命に電柱に上ろうと何回も足
を電柱から横に出ている足場にかけようとしました。
■しかし、1時間たっても、その新人は1メートルしか上ることが
できませんでした。
■見かねて、所属長がその新人に聞きました。
「どうしても、無理か」
■新人は、恐る恐る答えました。
「はい、高所恐怖症なので、高い所には怖くて上がれません」
■実は、この新人は高所恐怖症だったのです。
そのことを知らずに、人事部は彼を電柱に上る仕事をする部門に
配属してしまったのです。
■おそらく、彼はいくら訓練しても電柱に上ることはできないでし
ょう。
■やがてその新人は、電気材料を保管する倉庫の管理部門に配置変
更になりました。
■本人が、几帳面な性格であることを見抜いた所属長が、上長に申
し出て、異動を実現させたのです。
■すると、彼は、期待に答えようときっちりと在庫管理をこなし、
今までは台帳と現物が合ったことのない期末の棚卸も、きっちり
と合わせました。
■十年後、彼は公認会計士になりました。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
────────────────────────────────
【 魚に木登りを期待してはいけない 】
────────────────────────────────
■相手の身になって考えるということは、「魚に泳ぐことを期待し
猿に木登りを期待すること」だと、昔ある本で読んだ記憶があり
ます。
■つまり、相手をしっかりと認めて、相手の身になって考えてあげ
るということでしょう。
■自分が相手を認めないで、相手が自分の期待どおりに動かないと
嘆いても、もともと無理な話です。
■相手を、認めて初めて、相手も自分のことを認めてくれ、期待に
答えようとしてくれることを示したエピソードです。
-------------------------------------------------------------------------------------
最後までお読みいただきありがとうございました。
-------------------------------------------------------------------------------------
発行者 (株)ナレッジストア
http://www.knowledge-store.co.jp/
http://www.knowledge-store.jp/
岩崎吉男 mag@knowledge-store.jp
技術士(電気・電子)
http://www.knowledge-store.co.jp/e-ten/
--------------------------------------------------------------------------------------
コメントする