■皆さん、こんにちは。
しばらく発行を怠っておりました。申し訳ありません。
新規事業を開始するにあたり、計画書の作成や各種申請書の準備
で、この1週間徹夜続きでした。
新規事業の内容は、いずれ皆様にお知らせしようと思っています
ので、その折にはご意見をお聞かせ下さい。
前置きが長くなりましたが、
今日は、"組織と個人 "についてお話しします。
■私は、今でも母校のアメリカンフットボール部の指導をしていま
す。
ご存知のように、アメリカンフットボールは11人で行うスポー
ツです。
しかも、試合中は選手交代が自由なため、一般には、攻撃チーム、
守備チーム、キッキングチームと計3チームが出場し、おまけに
夫々のチームでまた適宜選手を交代しています。
■ですから、アメリカンフットボールは、人数が多ければ多いほど
有利なスポーツと言われています。
選手を交代すれば、体力の消耗も少なく、適材適所に人材を登用
できるからです。
今、大学の一部リーグ校では、100人近くの選手がいます。
■こうなると、一つの立派な組織になります。
そこで、問題が出てきます。
それは、組織という名目の元に"個人がぼやけてしまう"ことで
す。
■人数が多くなると、練習においても組織が優先されます。
これは、仕方のないことですが、
「みんなで勝つんだ。みんなでがんばるんだ」
という意識が強くなりすぎると
例えば、練習でうまく攻撃ができなくても
「次は、みんなでがんばろう」
ということになってしまうのです。
■でも、本当は、どこかに原因があるのです。
それも、たいていは「Aが、Bをブロックできなかった」という
個人的な原因です。
ところがこれをしっかりと見極めてAに
「お前がこれを失敗している」
と、毅然として指摘できる者がいない。
個人スポーツであれば、そんなこと指摘するまでもなく明白です。
原因と責任が、組織という名目の元に曖昧になってしまう。これ
が、スポーツに限らず多くの人を抱える団体の致命的な問題点で
す。
■選手たちを前に、私はいつもこう言っています。
「団体スポーツは個人スポーツと違って、掛け算のスポーツであ
る。個々の力を単純に足すのではなく、皆が団結すれば、掛け
算の力になる」
「でも、その基礎は全て個人にある。全てが組織の責任、組織の
問題だということで、個人の責任、問題がぼけてしまえば全く
組織の意味をなさない」
「個人、個人が相手を1対1で倒すことができて初めて、組織の
強みが出てくる。個人が組織を隠れ蓑にするような組織では絶
対に勝てない」
と。
■人間、誰でも、基本は1対1なのです。
組織は個人によって動かしうるのです。
トップ会談もその例です。
ぎりぎりのところでは
「あんたがそこまで言うのなら、やってやろう」
ということになります。
そして、その後に組織が動く。
さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【個人があってこその組織、個人が埋もれる組織は意味をなさない】
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■「みんなでがんばろう」という組織の目標は、確かに立派な目標
です。
しかし、がんばるところは個人個人で違うはずです。
■個人個人が自分の責任を自覚して、自分の責任を果たす。その個
人の責任を果たせなければ、組織はない。
■大企業の社長と、就職浪人が全く二人しかいない世界で口論とな
った場面を想像して下さい。
結果は、組織の力ではなく、個人の力によることは明白ですね。

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