■皆さん、こんにちは。
今日は少し大げさですが "何のために生きるのか"について
お話しします。
■最近は、どうも成功とは【お金持ちになること】という意味で
使われることが多くなりました。
"3日で百万円稼ぐ方法"とか
"私は、こうして億万長者になった"とか
お金に関係する本や、メルマガを多く見かけます。
■でも、本当に【お金持ちになること】が成功でしょうか。
【お金持ちになること】が生きる目的でしょうか。
■私は、過去に母校の小学校のPTA会長をしていたことがあり
ます。
その学校の卒業式で児童を前に、こんなことを言ったことを覚
えています。
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■ 皆さん、卒業おめでとうございます。これから中学生になっ
ても、しっかりと勉強に励んでください。
皆さんの中で、何のために勉強するのか。もっと言えば、何
のために生きているのか。はっきりと分かっている人はいま
すか。
いい大学に行くためですか。それとも、いい会社に入るため
ですか。
では、いい大学へは何のために入るのですか。いい会社には
何のために入るのですか。
■ 皆さん、よく考えて下さいよ。いい大学に入るためだけに勉
強するのであれば、皆さんの勉強は大学へ入れば終わってし
まいます。
いい会社に入るために勉強しているのであれば、いい会社に
入れば皆さんの目標は終わってしまいます。
いや、「いい会社に入れば、お金持ちになれる」という人も
いるでしょう。
でも、「いい大学に入る、いい会社に入る、お金持ちになる」
これらは、全て手段であって、生きる目標ではないのです。
■ いい大学に入って、いい会社に入る。そしてお金持ちになる。
本当は、全て人生において何かを成し遂げるための手段なの
です。
これを、勘違いしないで下さい。
■ 「何のために生きるのか」
このことが分かっていない人が、お金持ちになっても、その
お金は浪費されていつか無くなるだけです。
何かをするためにお金がいる。これは事実です。
ですから、何かしたいことがあって、そのためにお金を貯め
る。これは立派なことです。
■ では、皆さん、もう一度聞きます。
何のために勉強するのでしょうか。
何のために生きているのでしょうか。
■ それは、人の役にたつためです。世の中の役にたつためで
す。
人は、決して一人では生きていけません。
皆、誰かの役にたっているのです。
■ 皆さんは、人の役にたつため、世の中の役にたつための力
を付けるために勉強しているのです。
どうか、中学校でも、大きな夢を描いて勉強に励んで下さ
い。
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さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 人は誰かの役にたつために生きている 】
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■ 偉そうなことを言ってしまいましたが、個人の欲望があるの
のも事実です。
美味しいものも食べたい。人からも認められたい。
そんな欲望について、
松下幸之助さんが著書「指導者の条件:PHP研究所」のなかで、
こう書いておられます。
「指導者といえども人間ですから、いろいろな欲望を持つのは
当然でしょう。しかし、自分一個の欲望にとらわれるのは指
導者としては好ましくないことであり、極力さけなければな
らないと思います」
「もっと大きな、団体のこと、国のことを思う、いわば大欲と
いうものを持ちたいと思うのです」
■ 個人の小さな欲望はあって当然です。
しかし、生きるための大きな欲望、目標は
人の役にたつこと
これでいいと思います。

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