■皆さん、こんにちは。
人生における成功や満足感とは?
皆さんは、この質問にどうお答えになりますか。
私は、結局のところ、死ぬときに、満足できるかどうか。
だと考えます。
早くして、お金も、地位も、名誉も手に入れて成功する人もいます。
しかし、必ずしもその人が、年老いたときに満足できているかどう
かは疑問です。
■ここに同じ年の二人の男性がいます。
例えば一人をAさんとしましょう。
Aさんは、一流大学を出て23歳でIT企業を興しました。
もちろん最初は小さな仕事から始めるしかありませんでしたが、運
良く大企業の役員さんと知り合いになり、大きな仕事を一つ成功さ
せました。
その後は、コネもあり、半ば強引な経営手法で、会社も多きく成長
し、30歳になったころには、時代の寵児とマズコミにもてはやさ
れ自家用ジェットやクルーザーも持てるほど裕福になっていました。
■一方、Bさんの例を見てみましょう。
Bさんは、大学受験に失敗して、地元の小さな企業に就職しました。
Bさんが30歳になったころ、その企業は大きな取引先を失い、給
料は、3割カットされ、毎日生活するだけで精一杯でした。
そんなときBさんは、テレビに映っているAさんの姿を見ました。
「いいな。俺と同じ年であんな生活ができるなんて」
とてもうらやましく思いました。
■そして、それから50年が経ちました。
Aさんは、病院のベットの上で最後の時を迎えていました。
ベッドの廻りには誰もいません。無機質なベッドの上にAさんがた
った一人横たわっているだけです。
実は、その後Aさんは、強引な事業拡大を続け、60歳のときに、
会社は倒産してしまいました。
若いときにキャバレーで豪遊する楽しみを覚えたため、結婚して束
縛されることを嫌い、家族はいません。
そして、Aさんは、たった一人で迫り来る死と向かい合っていまし
た。
■一方、Bさんも病院のベッドの上にいました。
ベッドの周りには、妻と子ども、それに孫までいます。
Bさんは、60歳のときに、オンボロ会社を任されて、見事に70
歳のときに再建を果たしました。
少ない社員ですが、社員はもちろんのこと、その家族からも、感謝
され、72歳で引退した後も、交流は絶えません。
周りの皆から慕われながら、最後を迎えました。
いったい、どちらが幸せでしょうか。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【人生死ぬときが、幸せかどうか。若いころ幸せだったかどうかとは、
全く関係がない 】
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■今、不幸の真っ只中だと感じておられる皆さん。
死ぬときまで不幸であり続けることの方が難しいのではないでしょ
うか。
若くして成功を掴んだ皆さん。
まだまだ人生には何があるか分かりませんよ。
■3月28日付の神戸新聞朝刊にこんな記事がありました。
英国のチャーチル元首相は、ナチス・ドイツがベルギーやオランダ
に侵攻したその日、首相に任命された。国家の危機に直面し
「私は深い安堵を感じた。私の過去の人生は、すべてこの時この試
練のための準備だったと感じた」
と記している。
そして、ぐっすりと眠った。
自らを信じて逆境に臨む心構えがうかがえる・・・。
と。
■確か、チャーチルは65歳になって首相になったと思います。
少し、意味合いが違うかもわかりませんが、人生最後のときに
「今までの人生は、このときのためにあったんだ」
と思えるようにしたいものです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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