今日は「他人を批判すること」についてお話しします。
皆さんの中で、「私は他人を批判したことがない」と胸をはれ
る方はそう多くないと思います。
私も、他人を批判してしまうことがよくあります。
そしてそのときには、いつも悪い後味が残ってしまいます。
■サラリーマンなら、こんな場面に遭遇したことがあると思いま
す。
ある会社の社員食堂での出来事です。
社員のA君が昼休みに仲間数人を前にして一人まくしたててい
ました。
同期のB君のことです。
「Bは、実力もないくせに、課長におべんちゃらばかりして、
昇進できたんや。あれで出世できるんやったら、俺はもうと
っくに係長になっとるわ。皆そう思わへんか」
うわさのB君は、先日主任に昇格したばかりでした。
■それからしばらくB君の批判が続いた後、A君は
「俺、昼からの会議の準備があるから先に戻るわ」
といって、その場を離れました。
その後の社員食堂での会話は、想像どおりです。
「あいつも課長におべんちゃら使ってるくせに、よっぽど同じ
おべんちゃらで負けたのが悔しかったんやなあ。同期の出世
を喜ぶ度量のない者は、やっぱり出世でけへんなあ」
と・・・・。
■私にも、経験がありますが、他人の批判をしてしまうのは、決
まって自分に自信がないときです。
自分に自信があるときには、他人の批判をする必要がありませ
ん。
なぜなら、他人の批判をするという行動は、自分を認めてほし
いことの反動だからです。
■他人を批判することによって、自分の人格が外に現れてきます。
つまり、他人を批判することによって、唯一明らかになるのは、
先ほどの社食での出来事のように、批判している相手ではなく、
自分自身なのです。
自分は、「批判好き」だということを世間に暴露しているのと
同じなのです。
おまけに、批判されたことによって、その相手が変ることなど、
ほとんどありません。
自分が批判された時のことを考えれば、明らかだと思いません
か?
表面的にはともかく、反発するか、萎縮するかのどちらかです。
----------------------------------------------------------------
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
────────────────────────────────
【 他人を批判して明らかになるのは自分自身である 】
────────────────────────────────
■では、逆に自分が批判されたときには、どうすればいいのでし
ょうか?
リチャード・カールソン著「小さいことにくよくよするな!
(サンマーク出版)」にこう書いてあります。
-------------------------------------------------------
自分に向けられた批判に同意する、これは信じられないほど効
果的な練習方法だ。
私がはじめて批判に同意したのは、妻に「あなたって、しゃべ
りすぎることがあるわね」と言われたときだった。
そのときはまず、グサリときたのを覚えている。
「そうだね。たしかにしゃべりすぎることがある」と答えたと
き、人生を変える何かに気づいたのだ。
あっさり同意したので、彼女も気が楽になったらしく、すぐに
こう言った。
「でも、あなたって本当に話がしやすい人よね」と。
--------------------------------------------------------
■批判に対して、怒りで対応しても、相手はむきになって、批判
を繰り返すでしょう。
それよりも、
「そのとおりだね」と、
批判にあっさりと同意する。
いいことがあるかもしれません。
■フォレスト出版さんの本の投稿サイトSpotWriteに
私の体験をモデルにして「人生いかに生きるべきか」を
示した物語 「うしのフットボール」を投稿しています。
お読みいただければ幸いです。
「うしのフットボール」
https://www.spotwrite.jp/ranking.cfm

コメントする