ある会社にA君とB君の二人の若手社員がいました。
二人は同期入社で、もうすぐ係長に昇進する時期にきていました。
■職場ではA君は同僚とはよく気が合い、いつも
「係長のあの指示の仕方が悪い」とか「我々のことを理解していな
い」と鋭い指摘をして、同僚の人気者でした。
そして、自分たちの仕事内容もよく知っていました。
■一方、B君は、仕事の話はあまりせず、与えられた仕事を黙々とこ
なすあまり職場では目立たない存在でした。
■春が来て、そんな二人は、同時に係長に昇進しました。
■さて、どうなったと思われますか。
■結果は、A君は係長になったとたんに、急に仕事ができなくなりま
した。部下に適切な指示が出せないのです。
■これに対して、B君は、係長になったとたんに、部下に対して適切
な指示を、どんどん出していったのです。
■この二人、どこが違ったのでしょうか。
実は、平社員の時代に決定的な違いがあったのです。
■A君は、平社員のときにはいつも平社員の目で仕事を見ていました。
ですから、同じ目でみている仲間内では人気があったのです。
■一方、B君は平社員のときから、いつも係長の目で仕事を見ていま
した。そして、仕事はいつも係長の立場に立ってこなしていました。
■当然、B君には以前から係長としてやるべきことが見えていますか
ら、実際にその立場になったときにはすぐに適切な指示が出せるの
です。
■ところが、A君は、平社員の目で仕事を見ていましたから、係長に
なって、急に係長の仕事をやれといわれても、何をどうやればよい
のか、すぐには分からず、無能になってしまったのです。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 そのときのために、日頃から上位職の目で仕事を見る 】
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■サラリーマンで、実際に上位職に昇進してみると分かることですが、
職位によってやるべき仕事の内容がかなり違ってきます。
■平社員時代には、上司は実務をせずに遊んでいるように見えるとき
があります
でも、これは、仕事の内容が、実務からマネージメントに比重が移
っていくためで、これを平社員から見れば、実務をしない分一見暇
なように映ってしまうのです。
■上位職に昇進したときに、バリバリと仕事をこなす社員は、間違い
なく平社員の時代に、上位職の目で仕事を見てきています。
■平社員のときから、上位職の練習をしておくことがとても重要だと
思います。
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