■皆さん、こんにちは。
今日は、職場の嫌な人とのつきあい方についてお話しします。
■ある会社の一係に3人のサラリーマンA、B、Xがいました。
その3人のうちの一人Xは、とてもわがままで、他の係の者からも
嫌われていました。
■真面目で几帳面なAは、いつでも、誰とでも仲良くしなければなら
ないと自分に言い聞かせて、心からXとうまくやろうと必死になっ
ていました。
■ところが、XはAが自分に対して文句を言わないことをいいことに
どんどん、わがままを通していきました。
■Xとうまくやろうと、Aはいろいろと工夫してXに接しましたが、
Xのわがままは一向に直らず、やがてAはくたくたに疲れはててし
まいました。
■本当は、Xのことが憎らしい。殴ってやろうかと思うこともある。
でも、自分の理想とする人物像は誰に対してもやさしい人である。
■ところが、現実は心のなかでXを憎く思っている。そんな自分にだ
んだんいやけがさして、ついにAは会社を辞めてしまいました。
■BもXのことが嫌いでした。そしてAと同じようにXとうまく付き
合っていましたが、Aのように悩むことはありませんでした。
■Xに対して表面的には、AもBも同じ対応をしているかのように見
えました。
■しかし、Aは悩んで会社を辞め、Bは悩むことなく楽しく仕事をし
ています。
■この違いはどこからくるのでしょうか。
■実は、Bは心のなかでは「Xを嫌なやつだ。殴っても殴り足りない」
と思っているのです。そしてそれを否定せず、あるがままに受け入
れています。
■「嫌いなものは嫌いでいい。自分の心のなかは誰にも分からない」
とわりきった上で、行動だけはいかにもXのことを嫌っていないよ
うに保っていたのです。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 他人は、その人の行動で、その人の心の中を推測する 】
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■Aは、自分がXを心から好きになれないことに悩み、ついに会社を
辞めてしまいました。嫌いなものを好きになろうとしたからです。
■でも、Bは自分がXを好きではないことを認めています。その上で、
Xに接しています。
■もちろん、一番ストレスがないのは、自分の思ったとおりに行動す
ることです。
■しかし、職場でそんな行動をとれば、「あいつはわがままだ」とい
うことになり、仲間外れになります。
■職場には、必ず嫌な同僚や上司がいます。心の中では「こいつ、早
く辞めろ」と思っていても、表面上はにこやかに接する。
■そうすると、職場の皆から好意を寄せられ、上司にもかわいがられ
ます。
■嫌いなものは嫌いでいいのです。好きになれないと悩む必要はあり
ません。
■ただ、嫌いなことが行動に現れなければいいのです。
■他人は、その人の行動を見て、心の中を推測するしかないのですか
ら。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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岩崎吉男 mag@knowledge-store.jp
技術士(電気・電子)
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