■皆さん、こんにちは。
今日は、目の高さの違いについてお話しします。
ある日、一人のおかあさんが小さい子供を連れてデパートに出かけ
ました。
エスカレータに乗って、3階まで上がったときに、なにやら大勢の
人だかりがおかあさんの目に入ってきました。
■なんだろうと思って近づいてみると、どうやらイベントでアンパン
マンショーをやっているようでした。
おかあさんが、人だかりを少しかき分けて中に入っていくと、ちょ
うどアンパンマンとバイキンマンが戦っているところでした。
そこで、おかあさんは自分の子供も喜んでいるだろうと、子供の手
を引いたまましばらく、そのキャラクターショーを見ることにしま
した。
そしてそのうちに、時間が経つのも忘れて、ついそのショーに見と
れてしまいました。
■やがてショーが終わりかけたころ、おかあさんが子供に聞きました。
「おもしろかったねえ。もういいでしょう。買い物にいきますよ」
返事がないので、不思議に思い子供の方を見ると、子供はなにやら
つまらなそうにブスッとしています。
心配になったおかあさんは、その場にしゃがみこみ子供の顔を覗き
込みました。
■そして、次の瞬間、「あっ」といって何かに気付き、
「ごめんね。ごめんね」
と子供に謝りだしました。
しゃがみこんだおかあさんの目にはアンパンマンショーは見えなか
ったのです。
ただ、目の前には大人の足が何本もあるだけでした。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 目線の違いで見える世界が違う。下へ降りて見ることも必要 】
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■人はついつい、自分の目の高さで物事を見てしまいます。
そしてその目線があたりまえだと思ってしまいます。
大人は、昔に子供の目の高さで物事を見ていた経験があります。そ
してしゃがみこんで子供の目の高さになることもできます。
でも子供は、大人の目の高さになることはできません。
■しかし、なかなかそのことには気付かないものです。
実はこれと同じことが、会社や政治の世界でもいえるのです。
上層部の人は、上層部の目の高さでしか物事を見ません。下部の人
の目線では見ないのです。
■そして下部の人は、上層部の経験がないですから、決して上層部の
目線で物事を見ることはできません。
結果として両者の目の高さを合わすには、上層部の人が下へ降りて
いくしかないのです。
上層部の人は、過去に下部の人の目の位置で物事を見ていた経験が
あるのですから。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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岩崎吉男 mag@knowledge-store.jp
技術士(電気・電子)
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