■皆さん、こんにちは。
今日は「組織に属するありがたみ」についてお話しします。
皆さんはたいてい何らかの組織に属して生活をされていると思い
ます。
その組織に属しているありがたみは、その組織を離れて初めて分
かるものです。
以下は私の体験です。
■19年間勤めた会社を辞めてすぐの出来事です。
今まで使っていた携帯電話のバッテリーの消耗が早くなったので
新しく電話機を買い替えようと、携帯電話ショップに出かけたと
きのことです。
お店に入って、いろんな電話機を見せられて、私はその中から自
分の気に入ったシルバーホワイトの電話機を買うことにしました。
■私が店員さんに、そのことを告げると
「はい、分かりました。ありがとうございます」
「ところで、代金のお支払いはどうなさいますか」
「今なら、6ヶ月継続使用していただくことを条件にお得な分割
払いのプランがありますので、ぜひご利用下さい」
そのプランのキャンペーン中なのか店員さんは、熱心に分割払い
を私に勧めました。
■私は、特に分割払いをする必要はなかったのですが、そんなに勧
めるのならいいか、と思い
「では、そのプランでお願いします」
と店員さんに告げました。
「ありがとうございます。この用紙に必要事項を書いて下さい」
それを聞いた店員さんはうれしそうに、私に申込用紙を差し出し
ました。
■私はその用紙に必要事項を記入して、店員さんに渡しました。
すると、その用紙を見た店員さんの顔色が急に変りました。
そして、何も言わずにお店の奥の方に入っていき、どうやらどこ
かへ電話をしている様子でした。
しばらくして、店員さんが帰ってきましたが、その顔にはもう笑
顔はありませんでした。
「このプランは適用できません」
店員さんは、ぶっきらぼうにそう言うと、申込用紙をその場で破
いてゴミ箱の中に捨ててしまいました。
■私は、現金で電話機の代金の支払いを済ませると、店を出ました。
私には、このプランを適用できなかった理由は分かっていました。
皆さん、何だと思われますか。
会社にお勤めの方は、おそらく経験がないと思います。
■実は、
申込用紙に職業欄と年収欄があったのです。
私はそこに「無職」「年収0」と書いたのです。
実際にそのときはそうでしたから、正直にそう書いたのです。
今までは、職業欄に「○○株式会社社員」と書いていました
が、正直そのありがたみは意識しませんでした。
一応、勤めていたのは一部上場企業でしたから、その信用が
あったのでしょうが。
■無職、年収0では社会から全く信用がない。
そのときに初めてそのことを痛感しました。
そして、
「今度来るときは、○○株式会社代表取締役社長と書いたる」
そう思いました。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 組織に属するありがたみは失ってみて初めて分かる 】
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■今考えると、サラリーマン時代は給料は少々安くとも、組織に属
する恩恵が一杯あったように思います。
病気で会社を休んでも有給ですから、給料は減りません。
会社の信用で個人にお金も貸してもらえます。
私は、その組織のありがたみを身を持って体験し、今、やっと自
分で組織を作りかけたところです。
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