■皆さん、こんにちは。
今日は、"井戸塀政治家"についてお話しします。
■今は聞かれることはありませんが、昔はよく「井戸塀政治家」とい
う言葉が口にされていました。
■年配の方ならご存知だと思いますが、人のためや政治活動に自分の
財産をつぎ込み、気がついたら、家には井戸と塀しか残っていない
ことから、こう呼ばれていました。
■昔の政治家は、お金とは縁がなく、貧乏な人が多かったようです。
■これに較べて、全員とはいいませんが、今の政治家は、政治ではな
く権力とお金もうけに興味があるようです。
■日本の今の政治には金がかかりすぎることや、国民がお金をかけて
派手な宣伝をする人物をもてはやす傾向にあることが原因のようで
す。
■民主主義について、「その国の国民のレベル以上の政治はできない」
と言われています。そのとおりで、政治家はその国の国民の中から
その国の国民が自分たちのレベルで判断して選ぶのですから当然と
言えば当然です。
■昔は、町会や村会議員は、ボランティアだったから、自分の利益を
考える者は出てこなかったようです。彼らは皆のために犠牲になる
との心構えができる人物でした。
■ですから、村長などは人望がなければなれないし、村長になっても
人の役に立つだけで、自分は一生貧乏でした。
■この前、テレビの政治番組でこんな政治家のやり取りがありました。
A議員曰く
「国会議員は、あんな贅沢すぎる議員宿舎に、ほんの少しの家賃を
支払うだけで住むことができる。議員宿舎は廃止すべきだ」
これに対して
B議員曰く
「お金持ちしか政治家になれないのは困る。議員宿舎の優遇は、お
金持ちでない人でも政治家になれるようにするための施策である」
■皆さんは、どう思われますか。私は、議員を優遇するよりも選挙に
お金がかからないようにするのが、お金持ちでなくても議員になれ
る唯一の施策だと思います。
■私は、物事を決める立場にある偉い人は、決して自分が得をするよ
うな決め方をしてはだめだと思っています。
直接そのことに文句をいう人が少ないので、表面に出てきませんが
話がまとまらないのは、結局、決めた人が得をしていることが原因
であることが多いのです。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 皆を動かすのは利己心のない井戸塀政治家である 】
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■土光敏夫氏が著書「日々に新た」PHP文庫の中でこんなことを書
かれています。
あるとき臨時行政改革推進審議会の事務局をやられていた方の奥さ
んが、そのご主人に向かって
「どうして自分の月給を減らすために、夜遅くまで頑張るのか」
と冷やかしたそうです。
■このような人が決めたことには、皆は納得して従うのではないでし
ょうか。
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