■皆さん、こんにちは。
今日は、少し大げさですが"お金は持って死ねないこと"について
お話しします。
■若い時には意識することはありませんが、人間には寿命が有りいつ
かは必ず死にます。
■そして、死ぬときは、生まれた時と同じようにたった一人で、しか
も、体一つ、裸一貫で何も一緒に持っていくことができません。
■よく、大成功した人物が、現役を引退すると、自分の財産を世の中
に役立つように還元していくことがあります。
これは、死ぬときには何一つ一緒に持っていけないことを明確に意
識して、生きている間に世の中にお返しをしようと考えるからだと
思います。
■この理屈で、結局何も持っていなくても、最終的には同じことだと
考えて、あまりお金がなくても「惨めな気持ちにはならないでおこ
う」と、自分を納得させている人もいます。
■普段から世の中に奉仕をしていて、世の中にお返しするお金がない
人、普段お金もうけをしていて、死ぬ前にお金を世の中にお返しす
る人。
どちらの人も、結局全てのお金を世の中に返して、一銭も持たずに
死んでいきます。
■こんな寓話が「ユダヤ5000年の知恵」講談社文庫に出てきます。
■あるとき一匹のキツネが、ぶどう園のそばに立って、なんとか中に
入って、ぶどうを食べてやろうと企んでいました。
しかし、ぶどう園のまわりには柵があって、もぐり込むことができ
ません。
■そこで、キツネは三日間断食をして体を細らせ、やっとのことで柵
の間を潜り抜けることに成功しました。
■ぶどう園に入ったキツネは思い通りに腹一杯ぶどうを食べてから、
ぶどう園を抜け出そうとしました。
しかし、満腹になった腹がつかえて柵を潜り抜けることができませ
ん。
■そこで、キツネはやむを得ず、また三日間断食をして、体を細くし
てからやっと抜け出すことができました。
そのとき、キツネはこう言いました。
「結局、腹具合は入ったときと出るときと同じだったなあ」
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
────────────────────────────────
【 人は裸で生まれ、裸で死ぬ 】
────────────────────────────────
■人生も、上のキツネの寓話と同じです。
"オギャー"と裸で生まれてきて、死ぬときもまた同じ裸で死んで
いくことになります。
これは真理です。
■人は、死ぬときに家族や友人知人、お金、善行をこの世に残してい
きます。
この内、家族や友人知人、お金は世間から預かったものだから、返
して当然であって、あまり価値がありません。
■唯一その人が世の中に残して価値があるのは、その人が自ら行った
善行だけのような気がします。
コメントする