■皆さん、こんにちは。
今日は「人のこころと体」についてお話しします。
■以前にも、書きましたが、私はアメリカンフットボールの指導を
していたことがあります。
フットボールは、ヘルメットに派手なユニフォームを着てやるので、
試合はとてもきらびやかなのですが、その練習はというと、以外に
泥臭く地味なものです。
■ラインと呼ばれるポジションの連中は、相手をブロックする技を習
得するために、来る日も来る日も、「ダミー」と呼ばれるボクシン
グのサンドバックのようなものに体当たりを繰り返します。
また、パスを投げるクォーターバックは、毎日毎日同じ場所に立っ
ている相手にパスを投げ続けなければなりません。
もちろん、ボールを受けるレシーバも同じところから飛んでくる
ボールを毎日毎日受け続けることになります。
■このような単調な練習の繰り返しをさせると、その選手の考え方、
こころが分かります。
ある選手は、何日たっても上達しません。
ある選手は、日々上達していきます。
やっている練習は全く同じです。
■どこが違うのでしょうか。
最初はどちらの選手も、練習に新鮮さを感じているので、同じよう
に上達していきます。
でも、途中から差が出てくるのです。
途中で成長が止まる選手は、ある程度のところまで上達すると、も
うそれ以上やることがないと思ってしまいます。
そして、毎日繰り返される同じ練習に飽きてきます。
こうなると、惰性で練習をやっていることになります。
こころが止まっているのです。
■一方、日々上達してく選手はどうでしょうか。
彼は、毎日の練習のなかで、昨日に無い何かを習得しようという気
持ちを持ち続けています。
今日は、昨日より0.1秒早くダミーに当たる。
というような目標を持っています。
そしてそれを実現するために体を動かしています。
■私は選手たちを前にして、よくこう言っていました。
「体を動かすのはこころや。ボールが飛んできて、手を伸ばせば取れ
そうな時に、
もう1センチだけ手を伸ばしただけでやめるか。
もう1センチ5ミリ手を伸ばそうとするか。
これは、全てこころが決めることや」
「もう1センチ5ミリ手を伸ばそうとするやつは、ボールを取れる」
「上達するか、しないか、試合で勝てるか、負けるか。全てこころが
体を動かそうとするか否かで決まるんや」
さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 体はこころが動かしている 】
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■「ユダヤ5000年の知恵:講談社文庫」にこんなことが書かれ
ています。
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人間の器官は心に左右されている。心は見、聞き、歩き、立ち、
喜び、硬くなり、柔らかくなり、嘆き、恐れ、壊され、高慢に
なり、人に説得され、愛し、憎み、うらやみ、探し、反省する。
もっとも強い人間は、その心をコントロールできる人間である。
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■こころを自在にコントロールできたとき、思い通りの強い人に
なれるようです。

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