■皆さん、こんにちは。
今日は理想の上司像についてお話しします。
すでに社会人の方は身近な問題として、また学生の方は、近い将来
社会人になったときのためにお読み下さい。
■私も、サラリーマンをやっていた関係で、上司を持ったこともあり、
部下を持ったこともあります。
入社3年目のころ、私が平社員のときの上司であるA係長は、自分
の上司から仕事上の命令があると、いつもすぐに
「はい、わかりました」
とふたつ返事をして、すぐに部下に伝える人でした。
■次に私が係長のころの上司でるB課長は、自分の上司から仕事上の
命令があると、いつも小さな声で
「はい、わかりました」
と返事をして、その後なかなか部下に指示を出さない人でした。
■あるとき、私がA係長に質問をすると
「俺の命令とちがう。俺は上から言われたことをそのまま
伝える責任があるだけや。俺に質問するな」
と言いました。
私は、仕方なく、「それでは課長のところへ行ってきます」と言っ
て課長に直談判しました。
するとその課長はこう言いました。
「俺の命令とちがう。俺は上から言われたことをそのまま係長に伝
えただけや」
冗談のような話ですが、実話です。
■また、あるとき係長になっていた私にC部長から電話がかかってき
ました。
「B課長には、君の係の人員削減をするから、誰を異動させるか君
に考えさせろと言ってあるが、一向に返事がないが、君は何をし
とるんや」
とお叱りを受けました。
もちろん「そんなことは聞いていません」とは言えませんでした。
■どうやら、B課長はC部長に意見が言えず、また部下の反発を恐れ
て、一人で抱え込んでいたようです。
A係長、B課長どちらも、上司としては、問題がありますが、実際
にはこのような上司が多いのも事実です。
■皆さんは、「上司とは、どうあるべきか」学生時代に教育された経
験はありますか?
おそらく、ないと思います。
いい会社に入って出世しようと、いい大学に入っても、大学では上
司とはどうあるべきかを教えてくれないのです。
でも、社会人になって出世をしようとすれば、必ず人の上司になら
ならなければなりません。
■どこか、矛盾しているように思います。
ここで、ある大企業が理想の上司について社内アンートを行った結
果をお知らせします。
次のような人が理想の上司だそうです。
それは
「自分の上司が、そのまた上司からの指示を、しっかりと受け止め、
反論も辞せず、イエス・ノーをはっきりし、咀嚼消化した形で降
ろしてくれるような人」
だそうです。
■上司が部下に対してどうかというのではなく、上司がその上の上司
に対してどうかが問われているようです。
部下に仕事がしやすい環境を与えるのが上司の責務であれば、その
上の上司に対してリーダーシップをとるのは当然のなりゆきです。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 部下は上司に、その上の上司に対してのリーダーシップを期待
している 】
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■私は、管理職になってからは、どちらかというと自分に対して反論
するような部下を大切にしました。
なぜなら、その部下は、自分の部下のことを本当に考えているから
です。
■逆に、私の言うことに何も反論しない部下は、べつに悪い気はしま
せんが、優秀な人材とは見ませんでした。
自分の考えや責任を持っていないように思えたからです。

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