今日は「自分だけの人」についてお話しします。
■私は、今年の4月から青少年補導のお手伝いをしています。
昨夜仲間とパトロール中での出来事です。
夜の8時からパトロールを始めて1時間くらい経ったころに、
ある神社の前に来ました。
「秋祭りがくると、このあたりを皆で清掃するんや。今見る
とそんなにゴミはないやろ」
「そやけど、祭り前になると急にゴミが増えるんや」
仲間の一人が、ポツリとこんなことを言い出しました。
「何でなん?」
私が不思議に思って質問すると
「町の人間が家のゴミを持ってきて捨てるんや。清掃があるこ
とを知っとるから、ついでに処分してくれるやろうと考える
んやな」
「へえ・・・。それで祭前になるとゴミが増えるんか。皆のこ
とを考えてボランティアで清掃する人と、自分のことしか考
えへん人と」
■「そうなんや。今までは神社の清掃は自ら進んでする仲間だけ
でやってたから、毎年同じメンバーやったんや」
「でも、あまりにもゴミの状況がひどい。それで去年は家のゴ
ミを捨てている人を探し出して、急遽順番やからといって清
掃当番をやってもらうことにした」
「どうなったと思う?」
突然の質問に私が答えずにいると、彼はすかさず言った。
「去年は特にゴミが多くて清掃が始まってしばらくすると、
『何で人の捨てたゴミを始末せなあかんのや』と不平を言い出
したんや」
「そしてついに『ゴミを捨てなければいいのに。捨てるやつが
悪い』と言い出した奴がおってな」
「それを聞いたわしは待ってましたとばかりにこう言うたった
んや」
「そのとおりですね。皆さんが家のゴミを捨てなければ、清掃
はしなくていいんですよ」
■昨日の話はここで終わりです。
どうやら最後は作り話のようですが、実際にあってもおかしく
ない話です。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 世の中のことは自分がしなければ必ず誰かがやっている 】
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■毎朝アイロンのかかったパリッとしたワイシャツがある。
ご主人にすれば当たり前のことかも知れません。
でも、奥様が倒れられた場合には、翌朝からアイロンのかかった
ワイシャツはありません。
日頃はあって当たり前のことも、必ず誰かのおかげなのです。
水道の水が使えるのも、日夜供給に携わっている人たちがいるか
らなのです。
普段はそんなことを考える余裕はないと思いますが、たまには当
たり前のありがたさに感謝してみるのもいいものです。
「もし、これが無ければどうなる」
と考えれば、ありがたさが分かります。
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