■皆さん、こんにちは。
いつもお読みいただきありがとうございます。
今日は「お勉強と社会常識」についてお話しします。
■「出世コース」
昔よく聞かれた言葉です。
その代表的なコースが、東大法学部 → 中央省庁 → 天下り
→ 天下り (以下繰り返し)
でした。
(最近はご存知のようにこれが崩れつつありますが)
■そして、一部の親たちはまるで一流大学に入学さえすれば、出世
コースに乗って将来が約束されているかのように、一流大学入学
を我が子の最終目標としてきました。
社会に出ておられる皆さんは、これが間違いであることはよくお
分かりですが、一流大学を卒業することと、仕事ができることと
は、全く関係がありません。
仕事は、人と人との関係においてするものだからです。
コミュニケーション能力、責任感、おもいやり等がない人物は、
仕事を円滑に進めていくことができないのは明白です。
また、世の中にはいわゆる「お勉強」だけができて、社会常識が
ない人もたくさんいます。
■昔の話で恐縮ですが、私の学生時代にこんな大学教授がいました。
その教授は、恐ろしく頭の切れる人でした。
それが災いして講義は自己満足の世界で、誰もその講義の内容に
ついていける者はいませんでした。
学生が理解できているのか、いないのか、そんなことは全く教授
の眼中にはなかったのです。
ただ、あるのは自己陶酔の世界だけでした。
■教授は子どもの頃から、誰とも遊ばずにお勉強一筋に生きてきた
人でした。
そんな教授が、ゼミの飲み会に出席したときのことです。
一次会が終わって、二次会に行くことになり、そのときは初めて
教授も参加することになりました。
二次会に選ばれたのは、ある院生のなじみのスナックでした。
ドアを開けたとたん、きれいな店のお姉さんが目に入った教授の
顔は、みるみる緩んでいきました。
2次会が始まって10分くらいたったころ、店のお姉さんがその
教授に言いました。
「先生、私も一杯いただいていいかしら」
「どうぞ、???」
教授は、なんだか歯切れの悪い返事をしました。
その後、お姉さんは、勢いづいて水割りをせっせと自分で作って
飲んでいました。
■2時間くらい経って、幹事がママにお勘定の催促をしたところ
「はあ~い。5万でえ~す」
と嬉しそうにお姉さんが、メモ用紙に金額だけを書いた紙を幹事
に渡しました。
すると、それを横で見ていた教授が、メモ用紙を取り上げて
「これでは、中身が分からんやないか。中身を教えなさい」
と言い出したのです。
お姉さんが仕方なく、シドロモドロに説明を始めました。
「ええ~と、先生が水割り3杯で、・・・、私が水割り5杯・・」
それを聞いたとたん、教授はお姉さんを諭すように言いました。
「あなたの分は、あなたが飲んだのだから、あなたが払いなさい」
「???」
定年前の教授は、今までスナックで飲んだことがなかったのです。
■さて、
□□□ 今日の「ちょっと一言」です。 □□□
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【 世の中、本当は、お勉強よりも人間性 】
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■この教授のようなタイプは、教授になれて本当に良かったと思い
ます。
一般企業に就職していれば、うまく人間関係が築けずに潰れてい
たかも分かりません。
お勉強もそうですが、全てのことは優れた人間性という土台があ
ってこそ、その価値が発揮されるものなのです。
■子どもの教育で一番大切なこと。
それは、優れた人間性を身に付けさせてあげることです。
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