毎日努力をしていても、なかなか成果が出ない。
少しでも、成果が出れば、気持ちが続くんだが。
誰でも経験のあることだと思います。
ここで、努力を止めるか、続けるか。
たいていの人は、成果が見えてこないと、努力を止めてしまい
ます。
そして、皆、同じことを口にします。
「やったけど、だめだった」
「失敗だった」
と。
■しかし、一部の人は成果を得ることができてしまうのです。
成果を得ることができる人は、成果がなかなか見えてこなくて
も、努力を続けることのできる人なのです。
では、なぜ、この人たちは、成果が見えてこなくても努力を続
けることができるのでしょうか。
それは、
「成果というものは、意地悪なやつで、しばらくずうーと隠れ
ておいてあるとき、突然に姿を現すものだ」
ということを、経験上知っているからです。
■それは、さなぎからアゲハ蝶が生まれてくるようなものです。
幼虫から、さなぎになった蝶は、外から見ればしばらく変化が
ありません。
まるで成長が止まっているかのように見えます。
しかし、機が熟せば、必ず人の目を引く美しいアゲハ蝶なって
空に舞い上がります。
■有名な成功哲学(ナポレオン・ヒル著)の中に、アメリカで成
功者と呼ばれている五百人以上もの人々が語った言葉として、
こんなことが書かれています。
「偉大な成功というものは、人々が敗北に兜を脱いだ時点を
"ほんの少しだけ過ぎたとき" にやってくる」
「失敗とは、ずる賢くて皮肉たっぷりなペテン師のようなもので
ある。われわれが成功に手が届きそうになったときに必要なも
のは、このペテン師に惑わされない明敏な知識なのである」
■努力をして成果を出せる人は、努力をしても長らく何の変化も
ないことを、知っているのです。
だから、努力を続けられるのです。
火山が突然爆発するように、臨界点を越えれば、成果が急に現
れ出します。
それまで、小さな努力を怠らずに続けることができた人だけが、
成果を出しているのです。
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【 努力しても成果はすぐに現れない。長らく隠れておいて、突然
現れる 】
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■あのマリナーズのイチロー選手が大リーグのシーズン最多安打記
録を達成したときに、こう言っています。
「小さなことを積み重ねれば、やがてとてつもなく大きなことが
できる。小さなことをコツコツと積み重ねる努力をしなければ、
絶対に大きなことはできない」
イチロー選手は小さいときから、練習を始めて、身を持ってこの
ことを分かっていたのでしょう。
すぐに楽をして、早く成果を得ようとする我々凡人にとっては、
耳の痛い言葉です。
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