松代城を攻略した後、長野市内のホテルで一泊しました。夜は居酒屋で今回の旅行と久々の再開を祝して乾杯をしました。翌日、僕たちは春日山城を目指して、長野を後にしました。直江津へ向かう途中、山間部では、雪が積もっていて、スキーに向かうお客さんがたくさん乗っていました。新潟は寒いのかなと、内心恐々。天気が少し危ないようなことを言っていたので雪が積もってるのかなぁと心配になりましたが、山間部を越えて、直江津に近づいてくると、雪も見えなくなり、お日様もでてきたので、ホッとしました。
今回の春日山城ですが、実は10年ほど前、初めて友達とお城攻略を計画し、春日山城に行こうと約束をしたのですが、当日、僕は風邪を引いてしまい、微熱があったので、ドタキャンをしてしまい、一緒に行けなかったという苦い思い出があります。友達は一人で訪れることになりました。ただその時は、体調が少し回復したので、途中から駆けつけ、一緒に新潟の新発田城を攻略すると言ういまから考えたら、よくそんな元気があったなぁと言うことをしたのでした。帰りの東京からの新幹線の中で咽喉が痛くて、気持ち悪かったのをなんとなく記憶しています。
その因縁の春日山城を攻略です。前回友達が来たときは春日山駅は無人だったらしいのですが、いまは駅員さんもいました。街並も少し開けたようです。
駅から歩いて城跡へ向かいました。これまでに数々の山城を攻略している僕たちにとって、道路を歩くのはなんでもないことです。友達の記憶では、一軒、古い旅館が城に行くまでにあったそうで、いまも残っているか、気になってたのですが、ふもとに「春日山旅館」と言うその旅館はいまもあり、営業もしているようでした。
そこから少し坂道を登ると、僕はもうこの辺で息があがって大変だったのですが、お土産物屋さんと、上杉謙信の像があり、春日山神社がありました。僕たちの目的は神社ではなく、本丸跡なので、そこから、さらに山道を登っていきました。
お土産物屋さん付近で一緒になった方が、車で上がれないのかと、お店の人に聞いていたそうですが、お店の方は、
「ここは歩いて登る山ですから」
と、車の利用を却下されていました。「これだから、素人は・・・」と友達と苦笑しました。
汗を拭い、息を整えながら、ようやく本丸跡にたどり着きました。汗がひくと少し寒く感じました。見晴らしは抜群で、直江津方面を眺めると日本海も見ることができます。約10年越しにかなった春日山城攻略は感慨深いものでした。
山城を登った後、本丸跡から眺める風景は格別のものがあります。これは天守閣のあるお城を登るのとは少し違います。ここから上杉謙信は、天下を睨んでいたのかと、思いを馳せつつ、昔の人は凄かったなあといつもながらに感心してしまうのです。
さて、春日山城を攻略したのですが、帰りの電車まで幾ばくも時間がありません。急いで下山し、お土産を漁って、駅へと向かいました。途中、お昼ご飯を食べたかったのですが、そんな時間もなく、かと言って、コンビニも全然なくて、長野までお昼ご飯はお預けになりました。なんとまぁこんなとこで兵糧攻めにあうとは思っても見ませんでした。
最後は上田城ですが、その話はまた次回に。