「ちょっと一言」こころの栄養 バックナンバー: 2011年5月アーカイブ

■皆さん、こんにちは。

 
 今回はビジネスのお話です。 

 5月も終わり、新社会人の皆さんもそろそろ会社に慣れて
 きたころだと思います。

 今、先輩面している人たちも昔は皆新入社員でした。

 
■そして、会社に慣れてきた頃、仲間内でこんなことを言ったこ
 
 とがあったと思います。
 
 「○○常務は、自分の身に降りかかる火の粉は必死で払うけど、
  
  その他のことには全く無気力やな」

 とか

 「△△取締役は、もう役員になったんやから、今までみたいに

  上司のいいなりにならんと、首になってもええ覚悟でなんで

  自分の意見を言わへんのやろ」

 とか

 「××専務は、自分の家族を関連会社に雇ってもろうて、給料

  の安い社員の家族はほったらかしや」

 とか・・・

■新入社員でも入社してしばらくすると、偉い人の行動が見えて

 くるようになります。(一部のマンモス企業を除き)

 そして自分の理想とする偉い人とのギャップに戸惑います。
 
 新入社員にとって会社で出世した偉い人とは

 「会社や社員全員のことを考えられる人」

 だからです。

■ところが、しばらくすると、出世した偉い人は、そんな理想的

 な人ばかりでないことに気付きます。

 そして

 「何であんなゴマすりで自分のことしか考えてない人が役員や

  ねん」

 と批判をするようになります。


■皆さん、よく考えてくださいね。


 


 
 
 

 その役員さんも、新入社員のころは、当時の役員さんを批判し

 ていたのです。

■でも、自分が役員になれば、そのことは忘れてしまう。

 いや、覚えているけど、自分を誤魔化している?


■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【 出世をすると、昔の自分を忘れてしまう? 】
────────────────────────────────

■若いときに上司を批判していた人が、自分が上司になると、その

 上司と全く同じことをしている。

 よくあることです。

 これは、役員でも同じです。

■ただ、社長になる人は違います。

 若いときから、見識が広く、出世したからといって、考え方が変

 ることがありません。

 私が20数年前に初めてお知り合いになった方の中に

 「この人は、皆のことを考えられる魅力的な人やな」

 と思った人が3人いらっしゃいました。

■そして、何と偶然にも

 その3人ともが、上場企業の社長になられました。

 自分のことしか考えていない人は、役員にはなれても社長には決

 してなれません。

 

■皆さんにお知らせがあります。

 フォレスト出版さんの本の投稿サイトSpotWriteに

 「うしのフットボール」という私の体験をモデルに、人生の生き方を示した

 物語を投稿しています。

 お読みいただけると幸いです。

 「うしのフットボール」
 https://www.spotwrite.jp/ranking.cfm

 

■最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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■皆さん、こんにちは。

 
 今日は「贅沢な悩み」についてお話しします。

 
  昨日、仕事の関係で新聞広告を出そうと、印刷屋さんに行ってきま

 した。

 そのときのことです。


■仕事の打ち合わせを済ませると、ついつい印刷屋さんの大将と雑談

 をしてしまいました。

 印刷所のインクの匂いの中、古ぼけたイスに腰掛けて、店の大将と

 二人で話を始めたのですが、ふと気が付くと目の前の階段には、奥

 さんまで腰掛けていました。

 
■大将がいうのはこうです。 

 
 岩崎さんは、教育関係のお仕事もされているのならぜひ、若者に伝

 えてほしいことがある。

 全世界には、本当に恵まれない人たちがいる。

 明日のご飯がなくて、必死で妹のために靴を磨いている少年がいる。
 
 学校に通うこともできずに、重労働を強いられている少女がいる。


■そんなことは外国のことだと考えるかもしれない。


 でも、私たちはこの国を選んで生まれてきた訳ではない。

 日本以外の貧困に苦しむ国に生まれていたかもしれない。

 また、昔の電気もなかった時代に生まれていたかもしれない。

 
 そんなことを考えると、今の日本に生まれてくることができた確率

 は、何億分の一になる。


■この豊かな日本に生まれたきたこと。そのことだけでも奇跡であり、

 私たちはそれだけで十分に幸せなはずだ。

 

 テレビゲームを買ってもらえない。

 そんなことは不幸でもなんでもない。

 明日のご飯の心配をしなくてもいいから、いえる贅沢だ。
 
 明日のご飯のない子は、ご飯がおなか一杯食べられるだけで、幸せ

 を感じられる。

 

 そのことを若者に是非教えてやってほしい。


 と・・・。

 

■実は、贅沢な悩みかどうかは、すぐに分かるのです。


 もし、悩んでいたときに、あなたのお父さんが病気で余命1年だと

 宣告されたら。

 あなたは、先ほどの悩みなんか消えうせて、きっとお父さんが良く

 なる治療法がないか、どこの先生がいいか。

 そんなことで、頭が一杯になるはずです。

 

■何もいらないから、お父さんを助けて下さい。

 きっとこう思うでしょう。

 その時点で、あなたのさっきの悩みは消えています。
 

 本当の悩みなら、何事が起こっても決して無くならないはずです。


 しかし、消えた。

 あなたは、そんな悩みを持てる幸せ者なのです。

 一番大切なものを持っている。

 
  この幸せの大前提を忘れないで下さい。

 


■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

───────────────────────────────
【 本当に、それは何事が起きても消えない悩みか 】
──────────────────────────────
  

■私にもこんな経験があります。


 中学に入学する直前のことです。

 自分の気に入った自転車がありました。

 方向指示器付の自転車です。

 今でこそ、そんな自転車を見かけることはありませんが、その当時

 は皆が憧れていたものです。


■でもこれが父親に、そんなもの贅沢だといって買ってもらえません。

 私の頭の中は、買ってもらえない不満で一杯になりました。

 そんなとき、急に父親の体調が悪くなりました。

 
 数日後、母親は私を呼んでこういいました。

 「お父さん、癌やねん。よくならないかもわからん」

 と。

 
■その一言で、私の不満は全て消えました。

 「何もいらんから、病気を直してほしい」

 

 皆さん、よく考えてみましよう。

 
 それは、本当に何事が起きても消えない悩みかを。

 


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 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

  

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■皆さん、こんにちは。

 
 今日は「目標を達成できる人だけが知っていること」についてお話

 しします。

 以前にも書きましたが、あのイチロー選手が言った言葉を覚えてお

 られるでしょうか?

 小さなことをコツコツと積み重ねればやがてとてつもなく大きなこ

 とができる。

 小さなことを積み重ねない限り大きなことは決してできない。

 と・・・・


■全くそのとおりなのですが、私たち凡人には、小さなことをコツコ

 ツと積み重ねるということ自体ができません。

 
 では、なぜできないのでしょうか。

 それは、明日があると思うからです。

 今日できなくても、明日がある。

 どうせ、小さなことだからまた、明日やればいいと。

 そして、また明日になれば、

 今日できなくても、明日やればいいと。


■それを毎日続けて、やがて80歳を迎える。

 そこでやっと現実を直視させられる。

 俺は、今まで何もやってこなかった。

 今からでは、時間がない。

 と・・・


■ある医者がこんなことを言っています。

 「タバコは健康のためによくない。寿命が縮まりますから止めなさ

  い」

 と言っても、まず止める人はいません。

 でも、病気になった人に

 「タバコを止めないと3日以内に死にます」

 というと、ほぼ全員がすぐにタバコを止めますよ。


■何が違うのでしょうか。

 それは、時間の意識が違うのです。

 タバコを止めない結果がいつ出るのか。

 40年先か、3日先か。 
 
 普通の人は、3日先だと現実的に考えられ、40年先だと、まるで

 自分とは関係のない遠い世界のように思ってしまうようです。


■でも、よく考えてみて下さい。

 あなたが、今30歳だとしましょう。

 20歳になったときに三十路なんかまだまだ先のことだと思ってい

 ませんでしたか。

 でも、今30歳になって思えば、一瞬にしてここまで来てしまった

 と思うでしょう。


■何が言いたいのかと言えば、

 過去は全て一瞬に過ぎ去っていくものなのです。

 そのことが理解できれば、40年先も、3日先も後から考えれば全

 く同じ一瞬の出来ごとで何も違わないと考えることができるように

 なります。

 
  そして、「現実には今の一瞬しか存在しない」という真理に気付く

 ことになります。

 
 実は、目標を達成できる人は、このことを知っている人たちなので

 す。


■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

───────────────────────────────
【 今の一瞬に意識を向けることができれば目標は達成できる 】
───────────────────────────────
  

■英国の作家メアリー・ウェップがこんな言葉を残しています。

 「われわれは、明日の過去である」

 と。

 明日の自分を作るのは今日の自分であるということを見事に表現し

 た言葉です。


■もっと言えば、

 「われわれは、一秒後の過去である」

 でしょうか。


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 最後までお読みいただきありがとうございました。

  

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■皆さん、こんにちは。

「情けは人のためならず」という諺があります。
 
 皆さんもよくご存知の言葉ですが、わかっていても、実際に自分の
 ためになることが分からないと、他人に情けをかけるのは難しいよ
 うです。
 
■日本における米軍基地の問題などは、その典型のような気がします。

 自分が困らないと、なかなか、他人のことを考えられないのです。

 
■昔「リーダーズ・ダイジェスト」にこんな話が載っていました。

  バス停で一人の妊婦がバスに乗ってきました。
 あいにくバスは満席で、その妊婦が座る席がありません。
 
■バスの運転手はそのことに気付いて、誰かが席を譲ってくれること
 を期待して、しきりにバックミラーを見ていました。
 
 が、しばらくたっても誰も席を譲ろうとする気配がありません。

■たまりかねた運転手は突然席を立って、こういいました。

「奥さん、席がなくてお困りでしょう。私の席を譲りますから、ここ
 へお座り下さい」

 そして、他のお客様に向かって

「皆さん、私が立っているとバスはいつまでたっても動きませんよ」
 といいだしました。
 
■これを聞いたお客様は、あわてて、あちこちで立ち上がりました。

 運転手はそれを見て
 
「そんなに立っていただかなくても結構です。お一人でいいのです」
「さあ、奥さん、ここにお座りなさい」
 
 といって、妊婦を空いた席に座らせてバスを発車させました。

■自分には関係ないと思って、誰も席を立たないと、バス運行という
 社会の動きがストップしてしまうのです。

 そして、誰かが席を立つことによって、その人も含め皆が利益をこ
 うむることができる。

 そのことをみごとに示した興味深い話だと思います。 


■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
 【 自分が困れば人は動く  】
────────────────────────────────

■少し、意味合いが異なるかもしれませんが、ゴミ処理施設の建設地
 の問題もこれとよく似ているような気がします。

 もし誰もが、建設地を提供しなければ、誰一人として今の生活を送
 ることができないことは明白です。

■しかし、建設地を提供して下さる方々がいるから、そうはなってい
 ない。

 私たちは、このことに大いに感謝すべきでしょう。

 

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■皆さん、こんにちは。
 今日は、"現場第一主義"についてお話しします。

  新たに就任した社長さんが当社の方針は"現場第一主義だ"と宣言
 されることがあります。

 ところが、実際にはこれがうまくいかないのも事実です。
 
 こんなことがありました。

■あるとき、株主総会で新たに承認されたある会社の社長が "現場
 第一主義"を掲げました。

 そして、現場を自ら見て歩くことにし、秘書に視察計画を作らせる
 ことにしました。

 やがて、秘書は、社長の視察計画を作成して、その計画を各担当部
 長に知らせ、自分の担当部の現場視察のときには、社長に同行する
 ように指示しました。

 

 ■それを、知った部長は、あわてて自分の部下の各課長に指示を出し
 ました。
 
 「社長視察がある。見苦しいところがないように、全て整理整頓し
 なさい」

 「『社長が来れた時には、どんな質問がきても、全て問題ありませ
 ん』と答えなさい」
 
■ただ一人の課長を除いて、全ての課長は、部下に指示を出しました。

 「社長視察がある。現場をすぐに整理整頓しなさい」

 ある現場の長はこう言いました。

 「課長、お言葉ですが、進行中の現場を片付けると、また、仕事を
 再開するのに非常なロスになります。これでは現場は困ります」

 しかし、その課長はこう答えました。

 「社長が現場第一主義を掲げて、現場を視察される。社長に醜い所
 を見せる訳にはいかない、我慢してくれ」

 それを聞いた現場の長は、しぶしぶ現場を整理整頓しました。

■だだ、一人、ある課長は、部長からの指示を無視しました。
 
 部長からの指示に

 「わかりました」
 
 とだけ答え、一切自分の部下に現場の整理整頓や社長視察のことは
 伝えませんでした。

 

 ■社長視察当日がやってきました。
 
 大半の現場では、何も問題なく、社長視察が終わっていきました。

 そして、ついに、一切部下に指示をしなかった課長の現場に社長が
 やってきました。

 その現場には、工事用の機械が所せましと置かれ、今にも重機に当
 たりそうな危険な状態で作業員は仕事をしていました。

 もちろん、作業員は、社長視察のことなど知らずに、黙々と仕事を
 しています。

 

■これを見た社長は驚き、そばにいた部長に尋ねました。

 「他の現場と違い、ここの現場はなぜこんなに危険な状態で社員に
 作業をさせているのですか」

 

■あせった部長が思わず答えました。

 「担当課長が、社長視察のことを現場に伝えなかったからです。申
 し訳ありません」??


■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
 【 予告なしに一人で現場へ行かなければ本当の現場は分からない 】
────────────────────────────────

■"会社の幹部の持つ情報は単色になりがちで、本来の天然色の情報
 が上に上がってくる間にアク抜きされてしまう"と、土光敏夫さん
 もおっしゃっています。

 "そんな単色情報に基づいて、間違った判断をしたら大変なので、
 単色情報を天然色情報にもどすためには、自らの足で現場を歩き、
 自らの目で現場を見ることだ。

 現場の空気を味わい、働く人々の感覚に直に触れることによって、
 抽象化された情報は、急に具体性を帯びて生き生きとしてくる" 

 ともおっしゃっています。

 

■これは、正論なのですが、生の現場を見られると困る人間が多くい
 るのも事実です。

 現場が長かった私の経験からも、水戸黄門のように誰にも知らせず
 にお忍びで現場に行くしか、本当の現場は分からないような気がし
 ます。

■皆さん、こんにちは。
 今日は、"自分が行動したとおりの自分になる"ことについてお話
 しします。

 私は、仕事上、毎年教え子が社会人として、旅立っていくときにお
 祝いとともに、一言メッセージを添付します。

■それには、こう書いています。

 "総理大臣になろうと思わなければ、決して総理大臣になることは
  ありません。
  
  プロ野球選手になろうと思わなければ、決してプロ野球選手にな
  ることもありません。
  
  なりたい自分を見つけたら、なれると信じて、行動を起こして下
  さい"
 
 
■私は、長らく企業に勤めていましたが、なりたい自分がはっきりと
 しませんでした。
 このままでは、一生サラリーマンで終わるとあせっていました。
 早く独立しなければと。

 しかし、会社はある意味で居心地がいいいのも事実です。
 入社して十数年経ち、そこそこの地位が付くと、朝は黙っていても

 「課長、お茶を入れましたので、どうぞ」
 とお茶が運ばれてきます。

 そして、廊下で出会う社員は、皆年下ですから、会釈をしてくれま
 す。

 決して、家庭では味わえない会社の心地良さがあります。

■独立すると、当たり前ですが、最初は自分一人だけ。
 今までの心地良さはありません。

 そんなときに出会った言葉があります。それは

 "何もしなかったら、何も起こらない(ウイリアム・シェークスピ
  ア)"

■私は、会社を辞めました。

 

■「自分を磨く方法(アレクサンダー・ロックハート著)ディスカ

  ヴァー・トゥエンティワン」にこんな寓話が掲載されています。

 ある日農夫がタカの卵を見つけました。そしてその卵を、自分が飼
 っていたニワトリの卵の中に入れました。
 
 やがて、その卵から、タカの雛が生まれました。

 ある日、タカの雛は大空高くタカが飛んでいるの見かけました。
 
 「ぼくも、あんなふうに大空を飛んでみたい」

 ニワトリのお母さんが言いました。

 「おまえは、ニワトリだから、大きくなっても空を飛べるようには
  ならないんだよ」

 「そうだね」
  タカの雛は納得し、空を飛ぶことをあきらめました。
 
 そして、大きくなっても決して空を飛ぶことはありませんでした。


■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
 【 人は自分が思い、行動したとおりの自分になる 】
────────────────────────────────

■私も、独立を決意し、行動しなければ、企業人としての一生を過ご
 したでしょう。

 今の自分は、自分が思い、行動した結果なのだとつくづく思います。

 決して、サラーリーマンが悪いといっているのではありません。

 目標を持った企業人として、社会に貢献するというのは立派なこと
 です。

■ただ、"何もしなければ、何も起こらず、何もしなかった自分に見
 合う自分になるだけだ"ということだけは、正しいようです。

■皆さん、こんにちは。
 今日は、会社での肩書きについてお話しします。
 
  組織に属すると、何かしらの肩書きがつきます。
 でも、それは、その人の能力を表しているのではなく、役割分担を
 表しているのです。

■長らくサラリーマンをやっていると、これを自分の能力と勘違いし
 てしまう人が多いようです。
 
 こんなエピソードがあります。

■ある大銀行を常務取締役を最後に退職した人物がいました。
 その人は最初は、よく働いたので退職後は職に付かずにのんびりと
 した第2の人生を送ろうと考えていました。
 
 ところが、退職してみると、出かけるところがない。電話もかかっ
 てこない。近所とのつきあいもない。

 朝起きてもやることがないのです。

 そのうちに、元常務はもう一度働いてみようと思いました。 
 
■そして、近くのハローワークに出かけました。
 
 ハローワークについた元常務は、窓口にいって、求職相談を始めま
 した。

 窓口の担当官は、元常務に質問しました。

 「ところで、あなたは何ができるのですか?」

 元常務は自信満々に答えました。

 「常務取締役ができます」

 それを聞いた担当官は

 「いや、そうではなくて、何ができるんですか?」

 「だから、常務取締役ができるといっているじゃないか。君は失礼
 なやつだな」

 元常務は興奮気味に答えました。
 
 彼は、元の会社での役割と、自分が会社を離れてもできることを混
 同してしまっているのです。 
 
 担当官はいいました。

 「会社があってこその常務取締役ですよ。あなたは今一人なんです
 よ。会社は関係なく、あなた自身は一人で何ができるんですか?」
 
 これを聞いた元常務は
 「はっとしました」

 「自分一人でできることが何もない」ことに気が付いたからです。
 

■コカ・コーラ社の社長だったドナルド・キーオがこんなことを言っ
 ています。

 「私は名刺を持っている。それには『コカ・コーラ社社長ドナルド・
 キーオ』と書いてあるが、本当に自分のものであると言えるのは
 『ドナルド・キーオ』という私自身だけだ。私は、束の間の社長であ
 るに過ぎないし、この立派な社長室でも束の間の住人であるに過ぎ
 ない。だから本当は、この名刺を捨てて、できることなら『ドナル
 ド・キーオ』とだけ書いた名刺を持って歩いた方がいいのだろう。
 実際にそれが私の全てなのだから。私はずっとそう思い続けている」 

■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
 【 肩書きは人の価値ではない。一人の人間としてどうかにその人
   の価値がある 】
────────────────────────────────

■私には、昔から疑問に思っていることがあります。

 それは、企業を退職した取締役の大多数が、一人で会社を起こすことが
 できない現実です。

■取締役は、企業の経営のプロです。それが、引退して一人になると、自
 分で企業を経営できない。

 自営業すら起こせないのは不思議です。

 

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■皆さん、こんにちは。
  今日は理想の上司像についてお話しします。

  すでに社会人の方は身近な問題として、また学生の方は、近い将来
 社会人になったときのためにお読み下さい。

■私も、サラリーマンをやっていた関係で、上司を持ったこともあり、
 部下を持ったこともあります。

  入社3年目のころ、私が平社員のときの上司であるA係長は、自分
 の上司から仕事上の命令があると、いつもすぐに

 「はい、わかりました」
 とふたつ返事をして、すぐに部下に伝える人でした。

■次に私が係長のころの上司でるB課長は、自分の上司から仕事上の
 命令があると、いつも小さな声で

 「はい、わかりました」
 と返事をして、その後なかなか部下に指示を出さない人でした。
 
■あるとき、私がA係長に質問をすると
 「俺の命令とちがう。俺は上から言われたことをそのまま
伝える責任があるだけや。俺に質問するな」
 と言いました。

 私は、仕方なく、「それでは課長のところへ行ってきます」と言っ
 て課長に直談判しました。

 するとその課長はこう言いました。

 「俺の命令とちがう。俺は上から言われたことをそのまま係長に伝
  えただけや」
 
 冗談のような話ですが、実話です。

■また、あるとき係長になっていた私にC部長から電話がかかってき
 ました。
 
 「B課長には、君の係の人員削減をするから、誰を異動させるか君
  に考えさせろと言ってあるが、一向に返事がないが、君は何をし
  とるんや」
 とお叱りを受けました。
 
 もちろん「そんなことは聞いていません」とは言えませんでした。

■どうやら、B課長はC部長に意見が言えず、また部下の反発を恐れ
 て、一人で抱え込んでいたようです。

  A係長、B課長どちらも、上司としては、問題がありますが、実際
 にはこのような上司が多いのも事実です。
 
■皆さんは、「上司とは、どうあるべきか」学生時代に教育された経
 験はありますか?
 
 おそらく、ないと思います。
 
 いい会社に入って出世しようと、いい大学に入っても、大学では上
 司とはどうあるべきかを教えてくれないのです。

 でも、社会人になって出世をしようとすれば、必ず人の上司になら
 ならなければなりません。

■どこか、矛盾しているように思います。

 ここで、ある大企業が理想の上司について社内アンートを行った結
 果をお知らせします。
 
 次のような人が理想の上司だそうです。
 それは

 「自分の上司が、そのまた上司からの指示を、しっかりと受け止め、
  反論も辞せず、イエス・ノーをはっきりし、咀嚼消化した形で降
  ろしてくれるような人」
  だそうです。

■上司が部下に対してどうかというのではなく、上司がその上の上司
 に対してどうかが問われているようです。
 
 部下に仕事がしやすい環境を与えるのが上司の責務であれば、その
 上の上司に対してリーダーシップをとるのは当然のなりゆきです。

■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

───────────────────────────────────────

 【 部下は上司に、その上の上司に対してのリーダーシップを期待
  している 】
───────────────────────────────────────

■私は、管理職になってからは、どちらかというと自分に対して反論
 するような部下を大切にしました。

 なぜなら、その部下は、自分の部下のことを本当に考えているから
 です。

■逆に、私の言うことに何も反論しない部下は、べつに悪い気はしま
 せんが、優秀な人材とは見ませんでした。
 
 自分の考えや責任を持っていないように思えたからです。

 

 

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■皆さん、こんにちは。

  原子力発電の問題もあり、今日本は大きな転換期を迎えています。

 震災の影響は、日本全体に広がりつつあり、今後しばらくは、より

 不便な、逆にいえば昔の自然に近い生活がやってくると思われます。


 そんな中、日本を元気にしようという声が、あちらこちらで聞こえ

 るようになってきました。

 
 私は不便イコール不幸ではないと思います。


 
■さて、今日は「こころの持ち方」についてお話しします。

 中国の「老子」のなかに<知足者富> --- 足るを知る者は富む。

 という一節があります。

 地位、名声、財産と、健康な体はどちらが大切でしょうか。

 得ることと、失うことでは、どちらが大切でしょうか。

 地位、名声、財産を追いかけているうちに、健康を壊してしまう。

 富を追いかけ続けて、気がつけば大切な友を失っていた。

 自分のための欲望にはきりがない。

 結局、足るを知った者の方が、豊かに暮らせる。

 と、いうような意味でしょうか。


■地位や名誉だけではなく、生活においても足るを知ることは大事です。

 真夜中に、買い物ができる必要があるのでしょうか。

 真夜中にテレビを観る必要があるのでしょうか。

 今後、電力事情の悪化とともに、省エネルギー生活への変化を余儀な

 くされると思います。


 しかし、

 本来人間は、日が落ちると寝て、朝日とともに目覚める。

 こういう生活を長い間してきました。

 部屋の明かりを消して、ろうそくの光のもとで夕食をとる。

 多少不便であっても、苦しいことはないはずです。


■電気がなく不便であっても、家族そろって、夕食が食べられる。

 夜中でコンビニで買い物ができるよりも、

 本当はこの幸せの方が大切なのです。

 

■さて、

   □□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

 ──────────────────────────────
   【 不便イコール不幸ではない  】
 ──────────────────────────────
 


■オーストラリアの先住民アボリジニは、大自然の中で生きています。

 食べ物は、今日生きていけるだけあればそれで幸せ、と考えます。

 靴もはいていません。

 クーリー・インディアンの予言に

 -------------------------------------------------------------
 
 最後の木の一本が切り倒され、最後の川が汚染され、最後の魚が捕ら

 えらえれた後。

 そうなってはじめて金銭は食べられないと気づくだろう。

 -------------------------------------------------------------

 とあります。

 
■アボリジニについて書かれた

 ミュータント・メーッセージ
  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4042797016/mag2com02f-22
 

 の著者であるマルロ・モーガンは

 -----------------------------------------------------------

 なにも持たずに生まれ、

 なにも持たずに死ぬ。

 私は最高に豊かな人生を、

 なにも持たずに目撃した。

 -----------------------------------------------------------

 と、前書きに記しています。

 


 ■最後までお読みいただき、ありがとうございました。


  
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■皆さん、こんにちは。


 人生における成功や満足感とは?
 
 皆さんは、この質問にどうお答えになりますか。 


 私は、結局のところ、死ぬときに、満足できるかどうか。

 だと考えます。


 早くして、お金も、地位も、名誉も手に入れて成功する人もいます。
 
  しかし、必ずしもその人が、年老いたときに満足できているかどう

 かは疑問です。


■ここに同じ年の二人の男性がいます。 

 例えば一人をAさんとしましょう。

 Aさんは、一流大学を出て23歳でIT企業を興しました。

 もちろん最初は小さな仕事から始めるしかありませんでしたが、運

 良く大企業の役員さんと知り合いになり、大きな仕事を一つ成功さ

 せました。

 その後は、コネもあり、半ば強引な経営手法で、会社も多きく成長

 し、30歳になったころには、時代の寵児とマズコミにもてはやさ

 れ自家用ジェットやクルーザーも持てるほど裕福になっていました。


■一方、Bさんの例を見てみましょう。

 Bさんは、大学受験に失敗して、地元の小さな企業に就職しました。

 Bさんが30歳になったころ、その企業は大きな取引先を失い、給

 料は、3割カットされ、毎日生活するだけで精一杯でした。

 そんなときBさんは、テレビに映っているAさんの姿を見ました。

 「いいな。俺と同じ年であんな生活ができるなんて」

 とてもうらやましく思いました。


■そして、それから50年が経ちました。

 Aさんは、病院のベットの上で最後の時を迎えていました。

 ベッドの廻りには誰もいません。無機質なベッドの上にAさんがた

 った一人横たわっているだけです。

 実は、その後Aさんは、強引な事業拡大を続け、60歳のときに、

 会社は倒産してしまいました。

 若いときにキャバレーで豪遊する楽しみを覚えたため、結婚して束

 縛されることを嫌い、家族はいません。

 そして、Aさんは、たった一人で迫り来る死と向かい合っていまし

 た。


■一方、Bさんも病院のベッドの上にいました。

 ベッドの周りには、妻と子ども、それに孫までいます。

 Bさんは、60歳のときに、オンボロ会社を任されて、見事に70

 歳のときに再建を果たしました。

 少ない社員ですが、社員はもちろんのこと、その家族からも、感謝

 され、72歳で引退した後も、交流は絶えません。

 周りの皆から慕われながら、最後を迎えました。
 

 いったい、どちらが幸せでしょうか。
 
 
■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

───────────────────────────────
【人生死ぬときが、幸せかどうか。若いころ幸せだったかどうかとは、

 全く関係がない  】
───────────────────────────────
  

■今、不幸の真っ只中だと感じておられる皆さん。

 死ぬときまで不幸であり続けることの方が難しいのではないでしょ

 うか。

 
 若くして成功を掴んだ皆さん。

 まだまだ人生には何があるか分かりませんよ。

 

■3月28日付の神戸新聞朝刊にこんな記事がありました。

 英国のチャーチル元首相は、ナチス・ドイツがベルギーやオランダ

 に侵攻したその日、首相に任命された。国家の危機に直面し

 「私は深い安堵を感じた。私の過去の人生は、すべてこの時この試

  練のための準備だったと感じた」

 と記している。

 そして、ぐっすりと眠った。

 自らを信じて逆境に臨む心構えがうかがえる・・・。

 と。

■確か、チャーチルは65歳になって首相になったと思います。

 少し、意味合いが違うかもわかりませんが、人生最後のときに

 
 「今までの人生は、このときのためにあったんだ」

 と思えるようにしたいものです。   


 
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 最後までお読みいただきありがとうございました。

  

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■皆さん、こんにちは。

  また、久々の発行となってしまいました。

 月1回の発行にペースダウンしてしまっています。申し訳ありません。


■さて、今日は「人生で約束されていること」についてお話しします。

 
 先日、弊社事務に地元の県会議員さんがヒョコッと訪ねてこられまし

 た。

 その議員さんは、私の本棚に無造作に積み上げられた本を見て、こう

 言われました。

 「私も岩崎さんと同じような本が好きで、ここにあるような本は全部

  読んでいます」

 「特に成功について書かれた本は、全部最後が同じですよね」

 「具体的なイメージを頭に刻み込み、紙に目標を書けと書いてありま

  すね」


■私は、20代半ば頃から、人間、特に人生に関する本を読み始め、今

 では、その本がざっと400冊になります。

 確かに、その本の多くには、

 「成功するイメージを頭に刻み込み、それを紙に書いて視覚化すれ

  よい」

 と書かれています。

 それについて、いつも疑問に思っていました。

 それなら、もっと成功者が出るはずだ。この世は成功者だらけにな

 る。

 と。
 

■それは確かに、成功者になるための必要条件なのかも知れません。

 しかし、世の中には、努力しても、成功者になれない人が沢山います。

 いや、そういう人たちの方が圧倒的に多いのが現実です。

 では、いったい何のために人は努力するのでしょうか。

 私はいつもそう思ってきました。

 もっと言えば、人は何のために生きているのでしょうか。


■もし、小さな子供からそう聞かれたら、あなたはどう答えますか?

 この問いに完璧に答えれる人はそう多くないと思います。

 私は、小さいころ、質問魔だったようです。

 近くの大人を捕まえては、質問攻めにしていたと、母から聞かされて

 います。

 あるとき、私はこんな質問をしたそうです。

 「風船は、空に上がっていくと、最後はどうなるん?」

 そう尋ねられた親類のおばさんは困ってしまったそうです。

 当時の私なら尋ねていたかも知れません。

 「人は、何のために生きとるん?」
 

■そんなこと考える余裕なんかない。あんたは幸せ者や 

 とのお叱りを受けるかも知れません。

 でも、一度は考えてみることが必要だと思います。

 そのことを知っていれば、人生の意味が違ってくるからです。

 成功者になれなくても、努力は必要だと分かるからです。


■私は偶然に、その答えが書いてある本を見つけました。

 今までに400冊読んでも見つからなかった答えです。

 
 「未来を拓く君たちへ なぜ我々は{志」を抱いて生きるのか

  (田坂広志著)くもん出版」

  にこう書かれています。 


 --------------------------------------------------------------

  「夢」の実現に向けて思いを込めて歩むとき、

  「願い」の実現に向けて力を尽くして歩むとき、

  「成功」に向けて全身全霊での努力を続けるとき、
 
  我々は、一人の人間として、大きく「成長」できる。

  我々は、人間として、素晴らしい「成長」を遂げることができる。

  
  だから、君に伝えておきたい。


  人生において「成功」は約束されていない。


  しかし、


  人生において、「成長」は約束されている。 


 --------------------------------------------------------------

 

■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

──────────────────────────────
【 人生において成長は約束されている  】
──────────────────────────────
  

■私は、イチロー選手の言葉が好きでよく引用させていただくのですが、

 上の本に彼のこんな言葉があります。

 
 イチロー選手の前に、苦手な投手が現れたときのことです。

 その投手を相手にすると、イチロー選手は全くヒットを打つことがで

 きませんでした。

 その投手との対決が終わった後に、記者がイチロー選手に質問をしま

 した。

 「イチローさんは、あの投手に苦労していますね。正直あの投手さえ

  いなければいいのにと思ってませんか」
 
 これに対してイチロー選手はこう答えています。

 「いえ、そんなことは考えたこともありません。彼の出現によって私

  の未熟なところが分かりました。彼は私を成長させてくれるありが

  たい人物です」


■この後、イチロー選手は、練習を積み重ね、この投手を打ち砕いてい

 ます。

 人生は成長のためにあることを見事に言い現したエピソードです。

   
   成功は約束されていない。

   しかし、必ず人は成長する。


 いい言葉だと思います。 

 皆さんも納得できましたか・・・。  

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■皆さん、こんにちは。

  今日は「ニワトリ」についてお話しします。

 
 もう4年前になりますが、私が一時期息子の通う中学校のお世話を

 させていただいていたときのことです。

 あるとき、学校行事でお寺の和尚さんのお話をきく機会がありまし

 た。

 その和尚さんのお話「僕らはニワトリ」をご紹介します。 
 
 

■ある人が、家の裏庭でニワトリを5匹、檻の中で飼っていました。

 そのニワトリは、もう何年も、毎日決まった時刻にその飼主から

 十分な餌を与えられていました。

 ニワトリは、毎日檻の中で満足に暮らしていました。

 当然、檻から逃げようなどとは考えもせず、檻にぶつかったりす

 ることもありません。


■ところが、あるとき、飼主が急病で亡くなってしまいます。

 その家には飼主の他に誰もいませんでしたから、もうニワトリは

 餌をもらうことはできません。

 ちょうどそこへ親類の人が駆けつけてきました。

 裏庭にニワトリが飼われているのを見つけた親戚の人は、かわい

 そうに思いました。

 そして、
 
 「私は遠くに住んでいるので、もうニワトリに餌を与えることは

  できない。このままではニワトリはやがて死んでしまう」

 「せめてニワトリを檻から放して、自由に餌を取れるようにして

  やろう」

 と考えました。


■そして、ニワトリの周りから檻を取り払いました。

 「ニワトリたちよ。これでどこへでも行ける。悪いが後はお前たち

  で餌を取ってくれ」 

 親類の人は、そう言い残してその場を去りました。

 それから、2週間が経ちました。


■親類の人は、家の中を整理するために再び亡くなった人の家にやっ

 てきました。

 すっかりと、家の中を整理して、もうこれでこの家に来ることもな

 いだろうと思いながら、ふと、ニワトリのことが気になりました。

 親類の人は、家の裏手にまわってみました。

 そして、そこで信じられない光景を目にしたのです。

 何と、ニワトリが5匹とも、檻があった場所で死んでいたのです。 

 そうです。ニワトリは、檻があった場所から一歩も動こうとせず

 ただ、餌を待ち続けて飢え死にしてしまったのでした。

 
■ここで、和尚さんは、子どもたちにこう言いました。

 「君たちは、ニワトリになったらあかん」

 「いつまでも居心地の良い場所におらず、勇気を出して知らない

  世界に出なあかんときもあるんや」

 「そうやないと、ニワトリのように死んでしまうで」

 と・・・

 
 
■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

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     【 僕らはニワトリになるな  】
───────────────────────────────

■「チーズはどこへ消えた?(スペンサー・ジョンソン著)扶桑社」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/459403019X/mag2com02f-22

 10年前に話題になった本ですが、ここにも、同じような話が出て

 きます。まだ、読まれたことのない人は是非お読み下さい。


■人間は、安定を好みます。

 その方が楽だからです。

 その一方で、「諸行無常」に代表されるように、この世の中は、一

 刻たりとも同じではありません。

 絶えず変化しています。

 時には、その変化に対応できる勇気を持つことも必要ではないでし

 ょうか。

 
 "ニワトリのようにならないために "   


 
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 最後までお読みいただきありがとうございました。

  

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■皆さん、こんにちは。

  今日は「不安と後悔」についてお話しします。

  皆さんもよくご存知の「杞憂」という故事があります。


■昔、杞の国のある男が、天が崩れ落ちてくるのではないかと心配し、

 食事ものどを通らず、夜も眠れずにいました。

 それを心配した友人が

 「天は気が固まってできているので、絶対に崩れることはない」

 と、いって安心させようとしましたが、その男は

 「それなら月や星が落ちてきたらどうなるのだろうか」

 と、また心配しました。

 それで再び友人は

 「月や星も気が固まっているだけなので、落ちてきても怪我一つ

  しない」

 と説明し、ようやく杞の国の男は安心したというお話です。

 
 心配する必要のないことをあれこれ心配すること。取り越し苦労を

 するという意味ですが、

 皆さんも突然、不安や後悔の念に襲われることはありませんか。

 

■今回は不安と後悔の念に対処する方法についてお話しします。

 皆さんは不安とはどういうものなのか、じっくりと考えてみること

 など、ないと思います。 


 実は、不安というのは、未来が予測できないから、起こることなの

 です。

 しかし、本当に未来が予測できるのでしょうか。

 できません。これは真理です。


■私の知り合いに老後の生活を心配して不安になっている人がいます。

 しかし、明日生きている保証はありません。

 その人は明日、交通事故で亡くなるかも分かりません。

 
 私たちに、未来は、予測できないのです。

 そして、交通事故で亡くなるのであれば、老後の心配はいらないの

 です。

 
 ところが、この人は「明日交通事故にあったらどうしよう」とは、考

 えずに、「年老いたときにお金が無かったらどうしよう」と考えてい

 ます。

 
 どちらも、起こるかも分かりませんし、起こらないかも分かりませ

 ん。
 
 この人は、絶対に予測できない未来について心配しているのです。


■また、あの時こうしていればよかったと後悔している友人もいます。

 後悔しても過去を変えることはできません。

 過去はタイムマシンに乗らない限り変えることはできないのです。

 
 では、どうすればいいのでしょうか。

 確かに、反省は必要です。

 過去のどこが悪かったのか、反省をして、今を変えるのです。

 
 今だけがコントロール可能だということを早く理解することです。

 そして、今を変えれば1秒後の未来が変ります。


■そうです。不安や後悔の念をいだかない最良の方法は、今この瞬間

 に集中することです。

 目の前のことだけを見ることです。

 
 そうはいっても、どうしても不安なことが頭に浮かんでくるという

 人もいるでしょう。

 そんな人は、先ず体を動かして今に集中してみてはどうでしょうか。

 そうすると、今の時間の中に身を置くことができます。

 

■ 「今日食べるのが精一杯で、明日のことなど考えられない」

 母子家庭であった私の母が、私が小さいころ、よくそういっていま

 した。

 この言葉にヒントがあるような気がします。

 

■また、昔、祖父から聞いた仏教説話にこんな話があります。

 ある旅人がいました。旅人は、うっそうと茂った草むらに足を取ら

 れそうになりながら、広い野原をとぼとぼ歩いていました。

 すると、突如として一頭の大きな虎が現れました。

 旅人は一瞬色を失って立ちすくみましたが、すぐにはっと気付いた

 ように走り出しました。虎は吠えながら旅人を追ってきました。

 おなかを空かせた虎は、久しぶりに餌にありつけると、猛然と迫っ

 てきました。
 
 
■そして、まさに、旅人は虎の牙にかからんとした時、目の前に古井

 戸がありました。

 よく見ると、井戸の上に覆いかぶさるように生えている木に藤づる

 がからんでいました。

 そしてそれが井戸の中にたれていました。

 旅人はそれに飛びついて、井戸の中におりていきました。
 
 虎は井戸の中までは入ってくることができませんでした。

 旅人はほっと一息ついて、井戸の底を見ました。

 すると、そこには二匹の大蛇が真っ赤な火のような舌をチロチロと

 出して、旅人の落ちて来るのを待ち構えているではありませんか。

 旅人は生きた心地がしませんでした。

 次の瞬間、上の方からガリガリと音がするので、旅人は上を見上げ

 ました。


■するとあろうことか、旅人が必死になってつかまっている藤づるを、

 白と黒のねずみが、代わる代わるやって来ては、かじっているでは

 ありませんか。

 藤づるはだんだんと細くなっています。

 このままでは、つるはねずみに噛み切られて、旅人は、大きな口を

 空けている大蛇めがけて落下するほかありません。
 

■旅人は、何とかねづみを追い払おうと、つるを揺すってみました。

 すると、蜜がポトリ、ポトリと顔に落ちてきました。

 上の木の枝に蜜蜂が巣を作っていたのです。

 旅人はその蜜を舐めてみました。
 
 すばらしい甘味です。

 旅人は、蜂蜜のうまさにすっかり酔ってしまいました。

 そして、旅人は、虎や大蛇のいることも、また、つるがねずみに

 かじられていることも、みんな忘れて、何度も何度もつるを揺ら

 して蜜を舐め続けました。
 

■これは人間のどうしようもない性をみごとに表した説話です。 

 例えは悪いかも知れませんが、この人間の持って生まれたどうし

 ようもない性を逆に利用すればいいのです。

 
 旅人がつるを揺らして蜜を舐めたように、

 行動して今に集中すれば、不安は消えます。

 
 
■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

───────────────────────────────
     【 行動して今に集中すれば不安は消える 】
───────────────────────────────

■「アランの幸福論:Discover」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596022/mag2com02f-22

 に哲学者アランの言葉として、こう書かれています。


 現にある事実には、それがどんな不都合なものでも、よいところが

 ある。

 事実は可能性の勝負に決着をつけている。

 つまり「これから起こること」では、もうないのだ。

 だからこそ、新しい未来を、新しい観点で浮かびあがらせてくれる。

 

■また、こんな言葉もあります。

 「私は未来のことは考えない。どうせすぐにやってくるのだから」

  I never think of the future.  It comes soon enough.

  アルバート・アインシュタイン

 
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 最後までお読みいただきありがとうございました。

  

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■皆さん、こんにちは。

  今日は「上司からの批判と部下の対応」についてお話しします。


■どこの職場にも部下がいつもびくびく怯えているような激しい

 気性の上司がいるものです。

 皆さんの職場にもいるのではないでしょうか。


■昔こんな話を聞いたことがあります。

 ある会社(X社)での会議のことです。

 その会議は、ビルの建設工事を議題に開催され、担当責任者であ

 る専務取締役を筆頭に、工事部長、課長3名以下30人が出席し

 ていました。

■A係長が、ビル建設工事の工事工程を説明し終わったすぐのこと

 です。

 A係長の上司のB課長が、大声で怒鳴り出したのです。

 「お前は、大学を出て何年になるんや。こんな工程で工事が終わ

  ると思うんか。時間の無駄や」

 A係長は、皆の前でコテンパンにやられてしまいました。

 実はA係長は、専務取締役も参加するとあって、この日のために

 毎日遅くまで部下とともに残業を重ねてきたのでした。

 そして、説明した工程にも自負がありました。


■しかし、B課長の発言を聞いて、A係長はすっかり落ち込んでし

 まいました。

 それ以後、会議中はじっと下を向いているだけになりました。

 会議が終わって、一ヶ月が経過しましたが、A係長の頭からはB

 課長に怒鳴られた記憶が抜けない状態が続いていました。


■そんなある日、部下がA係長に相談にきました。

 「係長、大変なことが分かりました。実は工事予算の単位を誤っ

  ている項目があることが分かったのです。

  ざっと、計算し直すと、増加額は5億円になります」

 「すぐに、課長に報告をお願いします」

 A係長は下を向いたまま答えました。

 「分かった・・・」 


■実は、このビルの建設工事は、X社との共同工事で、既に契約が

 済んでいました。

 そして、その契約内容は

 「総工事費11億円、X社が施行し、Y社が5億円を負担する」

 となっていました。

 つまり、総工事費が増加すれば増加分は全てX社が負担すること

 になり、また共同建設なので、中止するわけにはいきません。


■それから、2カ月が経過し、ビルの完成が近づいた頃、事件が起

 こりました。

 どこからか、工事費の積算が誤っていたことが、社長に伝わった

 のです。


■社長に呼ばれたA課長は何のことだか分かりません。

 「君は5億円をどうするつもりや。もう少し早く分かっとったら

  何とかなったんや。もう手遅れや。君に払ってもらうで」

 この一言とともに、A課長は関係会社に左遷されました。


■それから1年後

 B係長は関係会社の玄関でA課長にばったりと会いました。

 A係長はまだあの会議でのことが忘れられません。

 そこで、もう上司でないということもあって、おそるおそる聞い

 てみることにしました。

 「Bさん、あの会議のとき、Bさんが私に求めておられたことが

  今だに分からずに困っています。私に恥をかかせるだけが目的

  であったとは思いたくないのですが」


■それを聞いたBさんは、驚きました。

 「いや、私には君に恥をかかせようという気など、まったくなか

  った。事実あの工程はよく検討されていた。ただ、少し詰が甘

  いところがあって、一部見直してほしいと思っただけや」

 「君がそう受け取っていたなら申し訳ないことをした」

 Bさんは、A係長に謝りました。

 
 もちろん、BさんはA係長が工事費の積算が誤っていたことを事

 前に知っていたことなど、知るはずがありません。
 

 
■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

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     【 人間性を批判するな。仕事の問題点を批判せよ 】
───────────────────────────────

■B課長はA係長の人間性を批判してしまいました。

 そのことで、A係長は、批判の対象が仕事の内容ではなく、自己

 の改善不能な欠点にあると思いました。

 そして、また批判されるのを恐れて、自分の殻に閉じこもってし

 まったのです。

■では、この場合B課長はどのように批判すればよかったのでしょ

 うか。

 こうなると思います。

「この工程で最大の問題点は、工事に時間がかかりすぎてコストが

 高くなってしまうことや。もう少し考えてくれるか。特に、クリ

 ティカルパス上の鉄筋の組み立てと、配管の埋め込を同時にでき

 ないかを」


■B課長が会議でこういっていれば、A係長は殻に閉じこもること

 なく、具体的な改善策を検討することができました。

 そして、工事費の積算誤りもB課長に報告していたことでしょう。


■また、批判を受ける側はどうしたらいいのでしょうか。

 これには、コツがあります。

 批判を自分に対する個人攻撃とは考えず、改善のための貴重な助

 言だと受け止めることです。

 なぜなら本当の個人攻撃は、自分と対等な相手に対してなされる

 場合が多いのですが、通常、上司は部下を自分と対等な相手とは

 見ていません。

 つまり、上司は、改善を要求しているのに、その伝達テクニック

 不足が原因で、結果として個人攻撃として受けとられている場合

 が多いからです。 
 

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■皆さん、こんにちは。
 
 今日は「他人のことと、自分のこと」についてお話しします。


■昨日、テレビで福島県の最南端に位置する人口約7千人の町、矢

 祭町の特集をやっていました。

 ご存知の方も多いと思いますが、「もったいない図書館」と町民

 の自主自立の行政で有名な町です。

 この町は、市町村の合併に反対して、自立の道を選んだことで、

 財政的に非常に厳しい状況にありました。

 そこで、町の支出を押さえるために、今まで嘱託していた町舎の

 清掃業務等を職員自ら行うようにしました。

 テレビには、課長さんたち管理職が、長靴をはいてトイレの清掃

 を行っている場面が放映されていました。

■この場面を見て、私も同じことをやっていたことを思い出しまし

 た。

 当時勤務していた会社も収入減から、支出を抑える必要に迫られ

 ていました。

 そこで、今まで外部委託していた会社内のトイレを含む清掃全般

 を自分たちでやるようにしたのです。

 部長以下管理職全員が交代制で勤務終了後に毎日トイレの清掃を

 しました。

■最初、この案が出たときに、本社から一部反対の声が出ました。

 その声とは

 「清掃で削減できる経費など知れている」

 「そんなことより我々には、もっとやるべき重要なことがある」

 でした。

 勤務時間が終わった後のたった30分に、どんなやるべき重要な

 ことがあるのでしょうか。

 私には、本社のプライドとしか思えませんでした。

 現場の私たちは、とにかくやってみようと始めました。


■ある日、私が当番のときの出来事です。
 
 いつものように、小用の便器に洗剤をかけて、それをブラシで磨

 き、次に大用の便器を磨こうとしたときのことです。

 個室のドアを開けて便器に洗剤を付けようとして、ふと、気付く

 ことがありました。

 「うん?、いつもより、汚れが少ない」

 そう思って、全ての個室を見ると、やはりいつもより汚れが少な

 い。

 汚い話で申し訳ありませんが、清掃を始めた最初の頃は、個室を

 開けるとたいてい便器の外にうんこが付いていました。

 それが、最近はあまり見かけません。


■清掃を終わって「なんでやろう」と考えているところへ、係員が

 用を足しに入ってきました。

 その係員は、ブラシを片付けようとしている私を見て

 「課長、ご苦労さまです。もう使わせていただいてもいいですか」

 と聞くので

 「おお、いいよ。もう掃除は終わったから」

 と答えると、その係員は用を足しながら、私にこう言いました。

 「今までは、正直トイレを汚さないようにしようなどと考えたこ

  ともありませんでした。業者さんが掃除をしていましたから」

 「でも、自分たちの仲間が掃除をしていることが分かると、

  やっぱり、汚さないようにしようって思います」


■その係員が出ていった後、私はなんだかうれしい気分になりまし

 た。

 今までは、気にもしなかったことを自分たちの問題として、捉え

 るように社員の意識が変ってきたのです。 

 自分たちで清掃をすることで節減できる経費など、確かに知れて

 います。

 しかし、その経費とは比べものにならない程、大きな効果があっ

 たのでした。

 


--------------------------------------------------------------

 
■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

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【 自分たちの問題として捉えると意識が変る 】
────────────────────────────────

■先の矢祭町の場合でも、合併を拒否したので、補助金には頼れま

 せん。

 「他の町に負けてたまるか」

 町長の指導力もあって、先ず、町の職員たちが本気になったので

 す。

 それが365日休まない町役場という形となって現れます。

 そして、町民の意識が変ります。

 「役場の人があそこまでやっているのだから、自分たちも負けて

  はいられない」

 「自分たちの町は、自分たちで守ろう」

 
 その思いが、全国で例を見ない、役場の職員とともに町民が自ら

 自分たちの町のために活動する町になったのです。


■現役を引退された元の町長が印象的な言葉を残しておられます。


 「この町は、町長や役場の幹部が変っても問題なくやっていける。

  町の人々が、これからどうやっていくかを全て知っている」

 と。 

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■皆さん、こんにちは。

 今日は「人知れず、人の役にたつこと」についてお話しします。
 
 先日の朝日新聞の朝刊にこんな記事が掲載されていました。

 40歳を過ぎた一部上場企業のサラリーマン2人が、国家公務員
 のキャリア採用に応募して、官庁で活躍しているとのこと。

 そのうちの一人が国家公務員に転職した動機を聞かれてこう答え
 ています。

 「給料は、サラリーマン時代の半分になりましたが、どうしても
  世の中の役に立つ仕事がしたかったからです」

 「そのために国家公務員になりました」


■お金があることが一番大切だと考える傾向にある今の世の中で、

 久しぶりにさわやかさを感じました。

 井戸塀政治家に代表されるように、昔の政治家や、国家公務員に
 は「金は無くても世の中の役にたちたい」という志があったよう
 に思います。

■1週間ほど前に、近所でこんな出来事がありました。

 親の命日でお墓参りをしたある人が、自治会の役員をしている私
 の所にやってきてこう言いました。

 「今まで、いつ行ってもお墓の回りの雑草がきれいに刈ってあり、
  ごみ一つ無かったのに今日はごみだらけや。当番が掃除をさぼ
  っとるのと違うか」

 「いや、あのお墓には、昔から掃除当番なんてありませんよ」

 私が、そう答えると、その人はいかにも納得がいかなさそうな顔
 をしましたが、やがてしかたなく帰っていきました。

■田舎の共同墓地はみなそうですが、地元の住人は無料で使用でき
 る代わりに、管理人がいてしっかりと管理しているなどというこ
 とはありません。
 
 私は、なぜ急にお墓にごみが散乱するようになったのか不思議に
 思い、近所の長老宅を訪ねました。

 そこでその理由が分かりました。

 今まで、人知れずお墓の草刈や、ごみの焼却をして下さっていた
 一人のおじいさんが数ヶ月前に亡くなられたとのこと。
 
 このおじいさんは、誰に頼まれた訳でもなくお墓の管理をし、誰
 にそのことを告げることもなく、この世を去っていかれました。

■我々お墓の使用者は、その人が亡くなってお墓が荒れて、初めて
 そのことに気が付いたのです。

 そのおじいさんは、誰かがお墓をきれにしなければならない。私
 でもそれぐらいのことはできるから、皆の役にたつのであれば、
 やらせてもらおう。

 きっと、そう思われて、純粋な気持ちで始められたのだと思いま
 す。


■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

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【 人知れず、人の役にたつことが最も尊い 】
────────────────────────────────

■あの西郷隆盛がこう言っています。

「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くし
 人を咎(とが)めず、我が誠の足らざるを尋(たず)ぬべし」

 現代風にすると

 人を相手にしないで常に天を相手にするように心がけなさい。天
 を相手にして自分の誠を尽くし、決して人を咎(とが)めるよう
 なことをせず、自分の真心の足らないことを反省しなさい。

 というようなことになるのでしょうか。

■昔から「天知る、地知る、己知る」と言われています。

 人が知らなくても知っているものは三人いる。

 それは、天と地である。そして、何よりも自分自身である。

 良い行いは、自分が知っていればそれで十分ではないかと。

 悪い行いも、やったことは自分が一番よく知っているではないか
 と。

 皆さんも

「俺だけしか知らないが、おまえはよくやった」

 と自分で自分をほめられることをやってみて下さい。

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 ■皆さん、こんにちは。

 今日は「ワクワク」についてお話しします。

■人は、せっかくこの世に生まれてきたのですから、誰でも幸せに
 なりたいと思うのは当然のことです。

 では、人の幸せとはいったい何なのでしょうか。

■お金持ちになることが幸せだ。

 家庭を持つことが幸せだ。

 社会的に地位や名誉を得ることが幸せだ。

 人によって、幸せの定義は夫々違うと思います。 
 
■でも、本当にお金持ちになることが幸せでしょうか。

 以前にも書きましたが、お金は、何かを成し遂げるための手段で
 あって、最終目標ではないはずです。

■最近、こんな話を聞いたことがあります。

 ある大会社をそこそこの役職を最後に定年退職したAさんという
 人がいました。

 Aさんの退職金はなんと7,000万円もあったのです。

 そこで、Aさんはこの7,000万円を夫婦二人で3,500万
 円ずつ分けることにしました。
 
 
■ところが、このお金を分けた次に日にAさんは奥さんに離婚を言
 い渡されてしまったのです。

 子供たちは既に独立していましたので、一人残されたAさんは、
 することがなく毎日パチンコに通い始めました。

 Aさんは、会社人間でしたから、近所とのお付き合いもなく、ま
 た趣味といえるようなものは持っていませんでしたから、そうす
 るしかなかったようです。

■Aさんは来る日も来る日もパチンコに通いつめました。

 そして、退職から1年が経とうとしたときには、Aさんの所持金
 は0円になっていました。

 1年365日、朝から晩までパチンコをやり、毎日10万円近く
 を使っていたのでは、当然そうなります。

 果たして、Aさんは多額の退職金を手にして幸せになれたのでし
 ょうか。

■私は、人は、決して物質を所有することでは幸せになれないと思
 います。

 日本人からみると、物質的に恵まれていないと思われる外国の子
 供たちの目が、いきいきと輝いているのは、なぜでしょうか。

 豪邸に住んで、外車で送り迎えをしてもらっている子どもたちの
 目に輝きが感じられないのは、なぜでしょうか。 

■目が輝いている外国の子どもたちは、朝日が昇ってきて、自分た
 ちが種を蒔いた作物が大きく育つことにも幸せを感じられるので
 す。
 
 自分よりも幼い子どもたちの役にたっているときにも、幸せを感
 じられるのです。 

 人には、夫々持って生まれた人間的能力があります。

 その夫々の人が持っている人間的能力を、死ぬまでに発揮しきる
 ことが人の幸せだと思います。 

■では、持って生まれた人間的能力をどうやって見つけるのかとい
 う疑問がわいてきます。

 よく、自分が「一番ワクワクするとき」が、その人の持って生ま
 れた人間的能力が活かされているときだといわれています。 
 

さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【 幸せは自分のワクワクの中にある 】
────────────────────────────────

■12世紀にイドリーシーが書いた世界地図に初めて日本が載った
 といわれています。

 皆さんは、この地図に日本はどんな名前で載っていたと思われま
 すか。

 日本は「ワクワク」という名前で載っていたのです。


 たとえお金持ちにならなくても、たとえ地位や名誉が得られなく
 ても、「ワクワク」を感じながら自分に与えられた能力を最大限
 に開花させることができれば、最高の幸せだと思います。

 物質やお金は、なくなると同時に幸せが消えます。

 しかし、心のなかに開花したものは、決して消えることがありま
 せん。

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 ■皆さん、こんにちは。

 今日は「人のこころと体」についてお話しします。

■以前にも、書きましたが、私はアメリカンフットボールの指導を

 していたことがあります。

 フットボールは、ヘルメットに派手なユニフォームを着てやるので、
 試合はとてもきらびやかなのですが、その練習はというと、以外に
 泥臭く地味なものです。

■ラインと呼ばれるポジションの連中は、相手をブロックする技を習
 得するために、来る日も来る日も、「ダミー」と呼ばれるボクシン
 グのサンドバックのようなものに体当たりを繰り返します。

 また、パスを投げるクォーターバックは、毎日毎日同じ場所に立っ
 ている相手にパスを投げ続けなければなりません。

 もちろん、ボールを受けるレシーバも同じところから飛んでくる
 ボールを毎日毎日受け続けることになります。
 
 
■このような単調な練習の繰り返しをさせると、その選手の考え方、
  
 こころが分かります。

 ある選手は、何日たっても上達しません。

 ある選手は、日々上達していきます。

 やっている練習は全く同じです。

■どこが違うのでしょうか。

 最初はどちらの選手も、練習に新鮮さを感じているので、同じよう
 に上達していきます。

 でも、途中から差が出てくるのです。

 途中で成長が止まる選手は、ある程度のところまで上達すると、も
 うそれ以上やることがないと思ってしまいます。

 そして、毎日繰り返される同じ練習に飽きてきます。

 こうなると、惰性で練習をやっていることになります。
 
 こころが止まっているのです。
 
■一方、日々上達してく選手はどうでしょうか。

 彼は、毎日の練習のなかで、昨日に無い何かを習得しようという気
 持ちを持ち続けています。

 今日は、昨日より0.1秒早くダミーに当たる。

 というような目標を持っています。

 そしてそれを実現するために体を動かしています。

■私は選手たちを前にして、よくこう言っていました。

 「体を動かすのはこころや。ボールが飛んできて、手を伸ばせば取れ
  そうな時に、

 もう1センチだけ手を伸ばしただけでやめるか。

 もう1センチ5ミリ手を伸ばそうとするか。

 これは、全てこころが決めることや」

 「もう1センチ5ミリ手を伸ばそうとするやつは、ボールを取れる」

 「上達するか、しないか、試合で勝てるか、負けるか。全てこころが

 体を動かそうとするか否かで決まるんや」
 

さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【 体はこころが動かしている 】
────────────────────────────────

■「ユダヤ5000年の知恵:講談社文庫」にこんなことが書かれ
 ています。

 ---------------------------------------------------------
 人間の器官は心に左右されている。心は見、聞き、歩き、立ち、
 
 喜び、硬くなり、柔らかくなり、嘆き、恐れ、壊され、高慢に
 
 なり、人に説得され、愛し、憎み、うらやみ、探し、反省する。

 もっとも強い人間は、その心をコントロールできる人間である。
 ---------------------------------------------------------

■こころを自在にコントロールできたとき、思い通りの強い人に

 なれるようです。
 

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 ■皆さん、こんにちは。

 ここ数日間はテレビでも盛んに教育現場におけるいじめの問題が

 報道されるようになりました 

 そこで、今日は「いじめと人の痛み」についてお話しします。

■「いじめ」は古くて新しい問題です。

 今日も、近所の中学生の一人が

 「A君をいじめてやった」

 というので、心配して聞いてみると、どうやらA君と1対1でケ
 ンカをしたらしいのです。

 それを聞いた私は

 「1対1ならまだええ。絶対に皆で一人をいじめたらあかんで。
  孤独ほどつらいものはないからな」

 と言ってしまいました。

■40年前でも上級生にいじめられるということはよくありました。

 私もよく上級生にいじめられました。
 
 例えば、学校の帰り道の途中で上級生が数人待ち構えていて、下
 級生数人をいじめる。

 ランドセルの中に一杯石ころを入れられて、このまま家まで歩い
 て帰れと命令されたことがありました。

 そのときは、上級生が怖くて、いやだなと思いましたが、下級生
 数人が一緒にいじめられていましたので、決して孤独感はありま
 せんでした。
 
■今と昔の子どもはどう違うのでしょうか。 


 昔は、誰もが上級生にいじめられる側の立場を小学校の低学年で
 経験していました。
 
 そしてやがて、いじめられた子どもが高学年になって、低学年を
 またいじめる。

 この繰り返しだったような気がします。


■ただ、今と決定的に違うのは、いじめる側も、昔いじめられた経
 験を持つので、いじめることは悪いことだと知っていて、いじめ
 られる側の痛みも知っていたことです。

 ですから、徹底的にはいじめない。

 このあたりでおいておかないと、だめだということを体験から知
 っている。

 集団でたった一人をやっつけるのは、卑怯だと知っている。

 誰が決めたわけでもないが、卑怯なことはしてはいけない。

 いつもケンカしている暴れん坊ほど、卑怯なことをするのは恥だ。

 格好よくないと思っていました。
 
 テレビでもよくヒーローが

 「この卑怯者め」

 と悪者をこらしめていました。

■しかし、今の子どもは、小さいころから上下での接触がないから、
 上級生にいじめられた経験がありません。だから、いじめられる
 側の気持ちが分からないのです。

 そのために皆で徹底的に一人をいじめて、孤独に追いやってしま
 う。

 それが、卑怯だとは思わないし、そんなことを教えてもらったこ
 ともない。

 こんなことを書くと誤解を招くかも知れませんが、小さな子ども
 は、その天真爛漫さから、大人が見ると結構残酷なことを平気で
 やっています。

 小さな虫を踏み潰す行為などがそれです。虫の痛みが分からない
 からです。


さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【 人の痛みは経験して初めて分かる 】
────────────────────────────────

■小さなころに人に噛み付く癖のある子どもがいます。

 この子どもの癖を無くすには、その子どもに噛み付いてやること
 なのです。

 噛み付かれることによる痛みを知った子どもは、噛み付くことを
 止めます。


■このように、人の痛みが分かるためには、小さなころから、上下
 関係のある中で遊び、自分も小さな痛みを経験することが大切で
 す。

 痛みを経験して、こんなに痛いのだから人も痛いだろうなという
 人の痛みが分かる子どもが増えてくる。

 そうなると、いじめは減ってくると思います。

 いじめをなくす方法。それは、痛みを体験させて、人の痛みが分かる

 人を育てることです。 

 

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 ■皆さん、こんにちは。

 今日は「うそをつかないこと」についてお話しします。

 昔なら、子供のころに一番最初に親から教えられたことです。

 「うそをついてはいけません。他人に迷惑をかけてはいけません」

 これは、他人に左右されずに自分の責任においてできることです。

 ですから、昔の親は自分の子供に対して、最初にこのことを教えた

 のではないかと私は考えています。

■それにしても、最近公務についておられる偉い方や、社長さんが

 汚職事件で、最初は「自分は関係ない」と言っておきながら、最
 
 後には「自分が指示した」などと、おおよそ記憶違いとは程遠い
 
 答弁を繰り返している状況が目に付きます。

 生きていく上で守らなければならない最低限のモラルさえ守れな
 い。

 そんな人がリーダになれる社会なんですね。

 「今の世の中そんな人しか出世できないよ」というご意見が聞こ
 えてきそうな気がします。


■しかし、私はやはり世の中は最後には「うそをつく人」を許さな
 い構造になっていると思います。

 もし、そのうそが、ばれなくても、うそを知っている人が存在す
 るからです。

 それはうそをついた本人です。
 
 うそをついた人は、終生、うそを知っている本人から責め続けら
 れることになります。

 これは、真実です。

■では、こんなときはどうすればいいのでしょうか。

 あなたが、会社の管理職であって、やがて予定されている人事異
 動の情報を知っていたとします。

 そしてこのときに、部下から

 「私は、今度の異動に関係があるのですか」

 と聞かれました。

 さて、どう対応すればいいのでしょうか。

 「知らない」

 と答えれば、うそをついたことになります。

 もっとも、このようなうそは許されるのかも知れませんが。

 
■私もサラリーマン時代に同じような場面が何回かあり、どう対応
 すべきか困ったことがありました。

 人事のことを特定の個人だけに前もって言うわけにはいかないか
 らです。

 あるとき、困っていた私に上司がアドバイスをくれました。

 皆さんは、どういうアドバイスだと思われますか。

 それは、

 「申し訳ないが、今は、言うわけにはいかない」

 と答えることでした。

 これは、うそではないし、相手も理解してくれると。


さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【 秘密を守るときにもうそはつかない方法がある 】
────────────────────────────────

■人事だけの話ではなく、会社の営業秘密の場合もあります。

 また、相手に知らせないほうがよい情報もあります。

 こんなときも、知恵をしぼれば、そをつかない工夫ができると思
 います。

 本当のことは言えなくても、少なくともうそはつかないことです。

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■皆さん、こんにちは。

 前回は「何のために生きるのか」について、お話ししました。

 皆さんは、こう思われていませんか。

 「人の役にたつために生きる。

 それは、分かった。

 でも、人生の目標は具体的にはどうして見つければいいのか分から
 ない。

 それが分からないから、苦労しているんじゃないか」

 と。 
 
■私もずっとそう思ってきました。

 何か自分の人生の目標を見つけるよい方法はないものかと。

 そして最近、自分の目標を見つける具体的な方法の一つとして、

 「自分の過去の経験や体験、それも子供のころのことを中心にして、

 整理し直してみる」

 という方法があることを知りました。

 つまり、自分が子供のころにどんな体験をしたのか。どんなことに
 興味を持っていたのか。どんな夢を持っていたのか。

 これらのことを記憶を頼りに洗い出してみる作業をすることにより、

 自分の本当の目標を発見することができるというものです。

■そこで、私は自分が小学校6年生のときに書いた作文を探し出して
 読んで見ることにしました。

 読んでみていろんな発見がありました。

 その作文を2つ、原文のまま以下に紹介します。

 約40年前の作文です。
 
 ------------------------------------------------------------
■作文の表題「ゆめ」

 ぼくは、将来何になるといっても、はっきりとこうと答えることは
 できません。

 家族からも大きくなったら何になると聞かれるけれど、迷ってしま
 って答えることができません。

 けれども今のところ、これだけは言えます。四年生くらいまでは、
 いろいろと設計をするのが好きで、建築家になろうと思っていたの
 ですが、このごろ電子関係の仕事をして、何か大きな発明をしたい
 と思うようになりました。

 これは、ぼくの親戚の兄さんが、コンピュータを作っているところ
 に勤めていて、おじいちゃんがなってみる気はないかと言ったとき
 からです。

 それから、電子に興味を持ち、ラジオ、ワイヤレスマイク、モール
 ス練習機などを分解したりしています。

 ぼくは、こんな仕事にあこがれていますが、サラリーマンのような
 型にはまった仕事はしたくありません。

■作文の表題「十年後」

 ぼくは、今から十年後どんなことをしているだろう。考えてみるこ
 とにしよう。今考えてみると、きっとこうだろうと思う。

 ある一室で、助手と一緒に何か研究している。

 誰から頼まれたわけでもない。

 かたくるしいのはきらいだ。

 自分で気の向くままに自由な研究をし、いろいろな物を作り出して
 いる。

 その中でぼくの一番大きな期待は3つある。

 まず、第一に物質電送機。これは、物を原子に分解し電波に乗せ送
 るのだ。これさえあれば送信機と受信機を使ってどんなに遠くへも
 あっという間にいける。

 金庫のなかにおいておけば3億円なんかあっという間だ。

 次に光子ロケットの発明。今までロケットは燃料に点火して爆発さ
 せてその勢いで進んでいた。これではいくら速いといっても月まで
 数日もかかるありさま。そこで光子ロケットを使う。この原理は光
 の粒、つまり光子を後に勢いよく噴射して飛ぶ方法だ。これを使う
 と月まで一分とかからない。

 あと一つは五次元運動を起こすこと。

 この3つのものはみな時間を短縮する方法で、もし本当にできたら
 いいなあと思っている。

 これは本当のぼくの空想に過ぎないが、人類はコンピュータという
 すばらしい機械を発明した。

 このまま科学が進んでいけば、ぼくの考えている空想が実現するの
 もそう遠くないと思う。

 ぼくは、そのときのために今からいっしょうけんめいに努力したい。

 -------------------------------------------------------------

■以上が、小学6年生のときの私の作文です。

 この2つの作文をみてみると、どちらにも

 型にはまった仕事はしたくない。コンピュータ等を使って、人類に
 役立つ何かを作り出したい。

 ということを書いていることが分かります。

 
  ----------------------------------------------------  

さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【 子供のころのことを整理すると目標が見つかることがある 】
────────────────────────────────

■では、現実の私の生活はどうでしょうか。

 一度は企業に勤めましたが、5年前に脱サラをして自分で会社を
 起こしています。

 そして、電気関係の資格を取得し、コンピュータ関連の仕事をし
 ています。

 おまけに、今インターネットの世界で、人の役にたつ新しい仕組
 みを部下と共に開発中です。
 
■まだ、人生の具体的な目標が見つかっていない人は、

 一度、小さかったころの自分の体験、夢中になったこと、得意だ
 ったこと、これらを記憶や作文を頼りに整理し直してみるといい
 でしょう。

 もしかすると、目標が見つかるかもしれません。

■そしてもし、目標が見つからなくても心配することはありません。

 目標が見つかるまでは、とりあえず

 周りから頼まれること

 頼りにされていること

 を真面目にやり続ければ、そのうちに目標が見えてくると思います。

 

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■皆さん、こんにちは。
 
 いつもお読みいただきありがとうございます。 

 今日は「努力の成果はいつ出るか」についてお話しします。

■毎日努力をしていても、なかなか成果が出ない。

 少しでも、成果が出れば、気持ちが続くんだが。

 誰でも経験のあることだと思います。

 ここで、努力を止めるか、続けるか。

 たいていの人は、成果が見えてこないと、努力を止めてしまい

 ます。

 そして、皆、同じことを口にします。

 「やったけど、だめだった」

 「失敗だった」

 と。

■しかし、一部の人は成果を得ることができてしまうのです。


 成果を得ることができる人は、成果がなかなか見えてこなくて

 も、努力を続けることのできる人なのです。


 では、なぜ、この人たちは、成果が見えてこなくても努力を続

 けることができるのでしょうか。

 
 それは、

 「成果というものは、意地悪なやつで、しばらくずうーと隠れ

  ておいてあるとき、突然に姿を現すものだ」

 ということを、経験上知っているからです。


■それは、さなぎからアゲハ蝶が生まれてくるようなものです。

 幼虫から、さなぎになった蝶は、外から見ればしばらく変化が

 ありません。

 まるで成長が止まっているかのように見えます。

 しかし、機が熟せば、必ず人の目を引く美しいアゲハ蝶なって

 空に舞い上がります。


■有名な成功哲学(ナポレオン・ヒル著)の中に、アメリカで成

 功者と呼ばれている五百人以上もの人々が語った言葉として、

 こんなことが書かれています。


「偉大な成功というものは、人々が敗北に兜を脱いだ時点を

 "ほんの少しだけ過ぎたとき" にやってくる」

「失敗とは、ずる賢くて皮肉たっぷりなペテン師のようなもので

 ある。われわれが成功に手が届きそうになったときに必要なも

 のは、このペテン師に惑わされない明敏な知識なのである」


■努力をして成果を出せる人は、努力をしても長らく何の変化も

 ないことを、知っているのです。

 だから、努力を続けられるのです。

 火山が突然爆発するように、臨界点を越えれば、成果が急に現

 れ出します。

 それまで、小さな努力を怠らずに続けることができた人だけが、

 成果を出しているのです。


■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【 努力しても成果はすぐに現れない。長らく隠れておいて、突然

 現れる 】
────────────────────────────────

■あのマリナーズのイチロー選手が大リーグのシーズン最多安打記

 録を達成したときに、こう言っています。

 「小さなことを積み重ねれば、やがてとてつもなく大きなことが

  できる。小さなことをコツコツと積み重ねる努力をしなければ、

  絶対に大きなことはできない」


 イチロー選手は小さいときから、練習を始めて、身を持ってこの

 ことを分かっていたのでしょう。

 
 すぐに楽をして、早く成果を得ようとする我々凡人にとっては、

 耳の痛い言葉です。

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■皆さん、こんにちは。

 今日は少し大げさですが "何のために生きるのか"について
 お話しします。 
 
 
■最近は、どうも成功とは【お金持ちになること】という意味で
 使われることが多くなりました。

 "3日で百万円稼ぐ方法"とか

 "私は、こうして億万長者になった"とか

 お金に関係する本や、メルマガを多く見かけます。

■でも、本当に【お金持ちになること】が成功でしょうか。

 【お金持ちになること】が生きる目的でしょうか。

 
■私は、過去に母校の小学校のPTA会長をしていたことがあり
 ます。

 その学校の卒業式で児童を前に、こんなことを言ったことを覚
 えています。

 --------------------------------------------------------
■ 皆さん、卒業おめでとうございます。これから中学生になっ
  ても、しっかりと勉強に励んでください。

  皆さんの中で、何のために勉強するのか。もっと言えば、何
  のために生きているのか。はっきりと分かっている人はいま
  すか。

  いい大学に行くためですか。それとも、いい会社に入るため
  ですか。

  では、いい大学へは何のために入るのですか。いい会社には
  何のために入るのですか。

■ 皆さん、よく考えて下さいよ。いい大学に入るためだけに勉
  強するのであれば、皆さんの勉強は大学へ入れば終わってし
  まいます。

  いい会社に入るために勉強しているのであれば、いい会社に
  入れば皆さんの目標は終わってしまいます。

  いや、「いい会社に入れば、お金持ちになれる」という人も
  いるでしょう。

  でも、「いい大学に入る、いい会社に入る、お金持ちになる」

  これらは、全て手段であって、生きる目標ではないのです。

■ いい大学に入って、いい会社に入る。そしてお金持ちになる。

  本当は、全て人生において何かを成し遂げるための手段なの

  です。

  これを、勘違いしないで下さい。

■ 「何のために生きるのか」

  このことが分かっていない人が、お金持ちになっても、その
  お金は浪費されていつか無くなるだけです。

  何かをするためにお金がいる。これは事実です。

  ですから、何かしたいことがあって、そのためにお金を貯め
  る。これは立派なことです。

■ では、皆さん、もう一度聞きます。

  何のために勉強するのでしょうか。

  何のために生きているのでしょうか。

■ それは、人の役にたつためです。世の中の役にたつためで
  す。

  人は、決して一人では生きていけません。

  皆、誰かの役にたっているのです。

■ 皆さんは、人の役にたつため、世の中の役にたつための力
  を付けるために勉強しているのです。

  どうか、中学校でも、大きな夢を描いて勉強に励んで下さ
  い。
 
  ----------------------------------------------------  

さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【 人は誰かの役にたつために生きている 】
────────────────────────────────

■ 偉そうなことを言ってしまいましたが、個人の欲望があるの

  のも事実です。

  美味しいものも食べたい。人からも認められたい。

  そんな欲望について、

  松下幸之助さんが著書「指導者の条件:PHP研究所」のなかで、
  こう書いておられます。

 「指導者といえども人間ですから、いろいろな欲望を持つのは
  
  当然でしょう。しかし、自分一個の欲望にとらわれるのは指
  
  導者としては好ましくないことであり、極力さけなければな
  
  らないと思います」

 「もっと大きな、団体のこと、国のことを思う、いわば大欲と

  いうものを持ちたいと思うのです」

■ 個人の小さな欲望はあって当然です。

  しかし、生きるための大きな欲望、目標は

  人の役にたつこと

  これでいいと思います。

 

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■皆さん、こんにちは。
 
  しばらく発行を怠っておりました。申し訳ありません。

 新規事業を開始するにあたり、計画書の作成や各種申請書の準備
  で、この1週間徹夜続きでした。

 新規事業の内容は、いずれ皆様にお知らせしようと思っています
 ので、その折にはご意見をお聞かせ下さい。

 前置きが長くなりましたが、

 今日は、"組織と個人 "についてお話しします。

■私は、今でも母校のアメリカンフットボール部の指導をしていま
 す。

 ご存知のように、アメリカンフットボールは11人で行うスポー
 ツです。

 しかも、試合中は選手交代が自由なため、一般には、攻撃チーム、
 守備チーム、キッキングチームと計3チームが出場し、おまけに
 夫々のチームでまた適宜選手を交代しています。

■ですから、アメリカンフットボールは、人数が多ければ多いほど
 有利なスポーツと言われています。

 選手を交代すれば、体力の消耗も少なく、適材適所に人材を登用
 できるからです。

 今、大学の一部リーグ校では、100人近くの選手がいます。

■こうなると、一つの立派な組織になります。

 そこで、問題が出てきます。

 それは、組織という名目の元に"個人がぼやけてしまう"ことで
 す。

■人数が多くなると、練習においても組織が優先されます。

 これは、仕方のないことですが、

 「みんなで勝つんだ。みんなでがんばるんだ」

 という意識が強くなりすぎると

 例えば、練習でうまく攻撃ができなくても

 「次は、みんなでがんばろう」

 ということになってしまうのです。

■でも、本当は、どこかに原因があるのです。

 それも、たいていは「Aが、Bをブロックできなかった」という
 個人的な原因です。

 ところがこれをしっかりと見極めてAに

 「お前がこれを失敗している」

 と、毅然として指摘できる者がいない。

 個人スポーツであれば、そんなこと指摘するまでもなく明白です。

 原因と責任が、組織という名目の元に曖昧になってしまう。これ
 が、スポーツに限らず多くの人を抱える団体の致命的な問題点で
 す。

■選手たちを前に、私はいつもこう言っています。

 「団体スポーツは個人スポーツと違って、掛け算のスポーツであ
  る。個々の力を単純に足すのではなく、皆が団結すれば、掛け
  算の力になる」

 「でも、その基礎は全て個人にある。全てが組織の責任、組織の
  問題だということで、個人の責任、問題がぼけてしまえば全く
  組織の意味をなさない」

 「個人、個人が相手を1対1で倒すことができて初めて、組織の
  強みが出てくる。個人が組織を隠れ蓑にするような組織では絶
  対に勝てない」 

  と。


■人間、誰でも、基本は1対1なのです。

 組織は個人によって動かしうるのです。

 トップ会談もその例です。

 ぎりぎりのところでは

 「あんたがそこまで言うのなら、やってやろう」

 ということになります。

 そして、その後に組織が動く。


さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【個人があってこその組織、個人が埋もれる組織は意味をなさない】
────────────────────────────────

■「みんなでがんばろう」という組織の目標は、確かに立派な目標

  です。

 しかし、がんばるところは個人個人で違うはずです。

■個人個人が自分の責任を自覚して、自分の責任を果たす。その個
 人の責任を果たせなければ、組織はない。

■大企業の社長と、就職浪人が全く二人しかいない世界で口論とな 
 った場面を想像して下さい。

 結果は、組織の力ではなく、個人の力によることは明白ですね。
  

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■皆さん、こんにちは。
 今日は、"偉そうな人 "についてお話しします。

■今しがた、家内に

 「早く、自治会長さんに電話してよ。何回も言ってるでしょ」

 と厳しい口調で命令されてしまいました。

 「うん、分かった」

 と答えましたが、つい

 「何で、おまえはそんなに偉そうに言うねん」

 と言わなくてもいいことを言ってしまいました。

■誰でも、他人から高圧的に命令されることは好みません。

 これは、自分が他人から命令されれば、誰でも感じることです。

 「そんなに偉そうに言わなくてもいいのに」

 と。

■実は、他人に偉そうに言うとか、振舞うとかは、自己満足でしか
 ないのです。

 だって、それを言われたり、そのような行為を目の前にした人が

 良い気分になることは決してないからです。

 それは、誰もが体験して、知っていることです。

■他人に偉そうに命令されたことは誰でもあるはずです。

 そのときは、皆

 「そんなに偉そうに言わなくても」

 と思っているはずです。

 
■でも、時に、つい偉そうに言ってしまうのです。

 しかし、これは、自己満足でしかありません。

 他人がこれを評価することは決してないのです。
 
■それでも、ついつい偉そうに言ってしまう。

 これが人の弱さです。


さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

────────────────────────────────
【 偉そうに振舞うことは所詮自己満足でしかない 】
────────────────────────────────

■例えば、同じことを頼むのに

 「なにをぐずぐずしているんや。早く言われたことをせんかい」

 と言うよりも

 「ごめん。忙しいやろうけど、暇を見つけてやってな」

 と言われたほうが、

 『やったろか』という気になります。

■相手に期待していることは全く同じです。

 でも、その中に自己満足があるか、そうでないかが大きく異なり
 ます。

 他人にものを頼むときには、自己満足は排除しましょう。

■だって、他人に自分のために動いてもらうわけですから。

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